最近観た映画の感想文です。4本入でお買い得(金は取らん)。
最近観た映画2022年5月号
『スパイの妻 劇場版』
映画公開当時、妙に評判が良かったのを覚えていますが、観終わった感想は「え?そんなか?」でした。きっと私の感受性みたいなものに問題があるのでしょう。
これ、元は舞台のお芝居なのかなって思いながら観ていました。同じ場所で長い会話が続く場面が多かったのと、言葉遣いやお芝居が、念を押してくる感じが舞台っぽく感じました。
舞台のお芝居なんか小学校の時に年に2回くらい廻って来る劇団たんぽぽのものしか観たことないのにそんなふうに思いました。思っちゃったんだもん。
でも調べたら舞台のお芝居とか全く関係なく、NHKでドラマとして放送されたものを内容的にはほぼそのまま映画として公開したのだそうです(そのあたりはこちらのサイトに詳しかったです→映画『スパイの妻』のあらすじをネタバレありで解説!【ラスト考察とロケ地紹介まで】 | ciatr[シアター])
最後まで観ての感想は、
「結局蒼井優かよ」
妻(蒼井優)と夫(高橋一生)のあれやこれやで話が進むのですが、夫の真意や正体が最後まで謎のままなところにもってきて、蒼井優が終盤で強めの演技をするのでそんな風に思いました。
まぁタイトルが『スパイの妻』ですからね。そりゃそうですよね。
ただ、「蒼井優の演技みせときゃだいたい大丈夫だろ」という風潮がどこかにあるような気がしなくもないですね、日本映画界。似た感覚に「また役所広司かよ」というのがあります。俺だけかな。
前半は、夫の言いなりな感じのやや古風やや弱さのある当時の普通感覚の女性として描かれていて、「蒼井優ぽくないなぁ」と思って観ていましたが、後半、夫と行動を共にしていくあたりからラストは「蒼井優だなぁ」という感じでした。
ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)受賞だそうです。すごいですね。
『ウォーズ・オブ・ギャラクシー』
何か宇宙のいいやつが自由のためだか何だかのために宇宙船でびゅーんて飛んでって悪いやつの宇宙船に光線びよよ~んて撃ってぼかーん!ってそういう映画。
宇宙船の操縦室に突っ立ってあーだこーだしゃべってるシーンが多かったよ。
モデル体型のきれいなおねえさんが3,4人出てきますがみんなヘソ出しルックでした。ここは布が足りない宇宙なのでしょうか?ちゃんと観てなかったからわかりません。そういえば半裸の大男も出てたな。ヌノタラズギャラクシーなんだな。
でも、この映画に関してどうしても伝えておかなければならないのは、原題が “Battle Star Wars ”ってことです。いいのかこれ。
『エクソシスト』
例の蜘蛛走りのシーンが無かったので通常版だったようです。
この映画、3~4回目の鑑賞になりますが、今回はなんかあっさりと感じました(複数回観てれば当たり前っちゃー当たり前ですが)。
オカルトシーンも含めて出来事がぽんぽんと並んでるような印象。
頭がぐりっと後ろ向きになるあのシーンなんかも素朴に見えました。
ギュッギュッと少し引っかかるような感じで回っていたように記憶していましたが、ソフビ人形みたいに割とあっさりキュッと回ってました。
冒頭のイラクのシーンが、意味深だけどなんの説明も無かったり、リーガンの異常を最初は現代医学で解明しようとしたり、神父が、悪魔祓いが状況を悪くすることもあると言ったりと、ホラー映画の歴史に詳しいわけではないのですが、それまでのホラー映画と違った作り方で大ヒットしたんじゃないかと思いました。
オカルト的なものに冷めてる人も納得させてく手法を探ったらああなったのではないでしょうか。
日本公開が1974年なので、私が小6の頃ですね。
当時は観に行けないどころか、あんなもんがブームになってること自体が怖くて嫌でしょうがなかった私ですが(その頃のことこちらに詳しく書きました →世界一怖いホラー映画 前編)、今では冷静に観られるようになりました。
『兄弟仁義』
北島三郎、松方弘樹、村田英雄、鶴田浩二出演の任侠映画。1966年公開、モノクロです。カラー映画だと刺青とか生々しくて怖い感じですが、モノクロならそういうとこ緩和されて、安心して観ていられます。
温泉街を仕切るいいヤクザと悪いヤクザの抗争のお話。
ちなみに、上に挙げた出演者は皆「いいヤクザ」です。
豪華出演陣のため、誰が主役なのかわかりにくい映画ですが、イカサマサイコロ振りだった北島三郎が、漢気の塊みたいな人たちと出会って成長していく、というのがメインのスジとなりましょうか。
まぁでも最後は鶴田浩二が全部持ってっちゃうんですけどね、番傘さして。ドス2本かまえて(長いのと短いの)。
というわけで今回は4本(3本半かな?)感想書かせていただきました。
それではまたいつの日にか会いましょう。ごきげんようさようなら。