新春映画劇場2024『M3GAN/ミーガン』“M3GAN”を観たら

お正月となれば何か映画を観たいもの。
新年にふさわしくホラー映画がいいかな?
それともSF系の方がめでたいかな?

というわけで、ホラー、SFの両方を楽しめそうなこの映画『M3GAN/ミーガン』を選びました。

Amazonプライムビデオ →M3GAN/ミーガン(字幕版)

交通事故で両親を失った少女ケイディ(8歳くらい?)はおもちゃ会社で開発の仕事をするおばジェマに引き取られます。
子供の扱いに不慣れなジェマと、心を開かないケイディの生活がギクシャク始まりますが、ジェマが経営者に内緒で開発していた自律学習型人工知能搭載ロボット “ミーガン”と会わせたところケイディがミーガンには心を開くようになります。

ミーガンは人間と関わることで成長するようプログラムされていますが、だんだん不穏な言動が見られるようになり、ケイディもミーガンに影響されて変わっていきます。


若干のグロテスクな暴力シーンや、ミーガンのロボットゆえのアクション、サスペンスもありますが、そんなに怖いとか目を背けるというほどではありませんでした。
そういった刺激的な場面よりも、ケイディがミーガンと関わって変わっていくのが怖いな、と思いました。

が。

ケイディは両親といる時も幸せそうでなく、「母親との楽しい思い出」が「母に叱られた時にゴキブリが母の腕を這い上がった」のが最高だった、みたいなことを言っていて、そもそも幸せではない子供だったんだな、とわかります。
たぶん両親にも愛されていなかったのでしょう。
AIの暴走を止められるかどうかは人間側の愛情や倫理観の質と量によるんだよ、というメッセージがあるように思えました。
現実には他に必要なものがたくさんあるでしょうが、根っこはそこかな、とは思います。

いろいろ思うところはありましたが、どうもそこかしこで既視感を感じる映画で、展開もほぼ予想がつく範囲でした。“M3GAN”を“ミーガン”と読ませるセンスをどう感じるかが評価の分かれ目のような気がします。私は「そうね、そうね、うんうん」て感じでした。
軽い娯楽映画ということでひとつ。

私はアマプラの字幕版で鑑賞しましたが、吹替版もあります。

M3GAN/ミーガン(吹替版)

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