スパイ映画は大人のたしなみ オトーは月刊スターログと #14: 1983年12月号

表紙 オトーは月刊スターログと

世界は薄暗い時代になったけどあの頃は輝いていた!(ような気がする) あの頃雑誌「月刊スターログ日本版」を懐かしむコーナー第14弾。今回はスパイ映画特集号ですって。SF雑誌なのに。

月刊スターログ日本版NO.62:1983年12月号 定価680円

表紙

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目次

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そのころ世界は東西冷戦だった。

そんなわけで、なんでやねんのスパイ映画特集。
なぜSF雑誌でスパイ映画特集?という疑問はさておき、スパイといえば東西冷戦。
ベルリンの壁崩壊が1989年、ソ連崩壊が1991年なので、1983年といえば冷戦まっただ中。アメリカはロナルド・レーガン大統領時代ですね。
特集のリードによると、1983年は、先ごろ亡くなったロジャー・ムーア主演の『オクトパシー』と、ショーン・コネリーが12年ぶりにボンド役にカムバックした『ネバーセイ・ネバーアゲイン』が公開された年だったそうで、007シリーズファンには「幸福な年だった」そうです。
スパイ映画のセンス・オブ・ワンダーやファンタスティックな展開はSFのエンタテイメント性と通じるものがあるでしょ?と特集する理由も述べられている。
32ページ(数えた!)のスパイ映画特集の6割以上が007シリーズの紹介(数えて計算した!)。そのうち20%が半裸のボンドガールの写真(数え、、もういいって)。その他はボンドの秘密兵器の紹介、日本公開時のポスター、さいとうたかをによる劇画版の紹介など、なかなか資料性に富んだ内容。
「ボーイズライフ」誌に連載されていたというさいとうたかを劇画版007シリーズはカラー扉写真がずらっと並んでいるが、なんだか読みたくなるかっこよさ。
各扉にはキャチフレーズがあって、

「全国の十代に爆発的人気をよんでいる最高の劇画!!」
「映画よりイカスと全国で大評判の劇画!いよいよ最後のクライマックスだ!」

と、この劇画が全国レベルで人気があると訴えている。イカス!

スパイ映画特集の残り3割ちょいは『ナポレオン・ソロ』、『アイ・スパイ』、『スパイ大作戦』など、テレビのスパイものの紹介が多い。日本のスパイ映画としては宝田明の「100発100中」シリーズがちょっぴり紹介されていました。
なんだかめぼしいSF映画公開の谷間の特集という感もありますが、ボリュームや資料性の高さを見ると、このころはまだまだSFよりスパイとかミステリーの方が大人の趣味として世間に認知されていて、振ればいろいろ出てきたり、語りたい人が多かったんじゃないかな、とちょっと思いました。

ネバーセイ・ネバーアゲイン

オクトパシー

 そのころハン・ソロは松崎しげるで、レイア姫は大場久美子だった

たびたびお伝えしているスターウォーズ吹き替え問題。この号では初のテレビ放送の吹き替えキャストで大騒ぎになっていました。
映像ソフトが気軽に手に入らなかった当時、テレビ放送は本当に貴重だったのです。
日本テレビでのスターウォーズ初放送の日本語キャストは、

ルーク:渡辺徹
レイア:大場久美子
ハン・ソロ:松崎しげる

というなんかこう飛び道具出しました的な顔ぶれ。
読者の意見も、「ルークはいまいちだったけどけどハンはよかった」とか、「ルークはイメージに合っていたけどハン・ソロは劇場版の吹き替えの方がよかった」などと意見が分かれていますが、皆さん共通していたのは「レイアの大場久美子はひどかった」でした。この放送は観たはずだけど大場久美子の声ってまったく記憶にないなぁ。渡辺徹と松崎しげるは悪くなかったような覚えがあります。
他にベンやヴェイダー卿の声に関しても意見が分かれてましたが吹き替えは、

ヴェイダー:鈴木瑞穂
ベン・ケノービ:久米明

でした。
久米明のベンは覚えてるなぁ。ヴェイダーは記憶ないけど、鈴木瑞穂は『ゴジラ』(1984年)にも出ている人ですね。
この放送に関しては高千穂遥も自分のコーナーでふれていて、吹き替えに関してはボロクソで、「作品を汚した」とまで言っています。だからあのころはテレビ放送が貴重だったんだって。

そのころ宇宙からやってくるのは『V』だった

今アメリカで大人気のSFテレビドラマとして『V』が紹介されていました。のちに日本でもテレビ放送されましたが、私はなんだか乗り遅れた感じでほとんど観ませんでした。
脚本・制作が『超人ハルク』や『バイオニック・ジェミー』のケネス・ジョンソンなので、きっと観たらハマってたんだろうなぁ、と今さら思ったり。
「平和のためにやってきました」と現れた異星人が実は侵略者で、というドラマですが、『未知との遭遇』や『E.T.』後の作品として、「お前らそんなに簡単に信じちゃダメだってば」ということを伝えたかったのでしょう。たぶん。観てないので適当に言ってますが。
『E.T.』はともかく『未知との遭遇』の異星人は地球でいろいろやらかしてますからね、なんて話はこのドラマとは関係ありませんね。

 

V [ビジター] アンコール DVDコレクターズボックス

 

他にこの号ではデヴィッド・リンチ監督の『デューン/砂の惑星』のレポートもありますが、目玉がしょぼしょぼしてきたので今回はここまでにします。『デューン/砂の惑星』もいろいろ物議を醸した映画ではありますが、また語る日もやってくるでしょう。来なくても気にしないでね。
というわけで#15までごきげんよう!さようなら!あー、目玉が痛い。

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