「ねぇねぇ、新書本って知ってる?」
アヤが訊いてきた。
いやまぁ知ってるけどなぜ?
アヤさんが入学した高校はなかなか勉強熱心な学校で、宿題は出るわ、予習しないで授業に出るとなんか大変なことになるわでいろいろ大変みたい。
で、そんなアヤさんに学校からの新たなミッション。
9月までに10冊本を読んでレポートを提出せよ。
あー、3ヶ月で10冊。
ひと月3冊あまり?十日で一冊。
まぁ読めないペースじゃないと思うけど(本によるけどさ)、前記のようにアヤさんなかなか忙しい。
で、最初の質問「新書本って知ってる?」
ただ10冊読めばいいのではなく、4冊は新書、4冊は文豪系(夏目漱石とか太宰治とかそういうの)、あと2冊は自由、という縛りがあるらしい。そうか。なかなかそういう課題は面白いねと私は思った。本人は「いつ読むんだよ」とご立腹だが。
でもアヤさん。
本はねぇ。
本を読む時間はねぇ、作るんだよ。
いいよ。本はいいよ。いいから読む時間を作るんだよ。
今度お父さんと本屋さんに行こう。
お父さんこう見えて本にはけっこう鼻が効くんだよ。
というわけで。
女子高生とその父親がどんな本を選んだかはまたご報告申し上げます。
楽しみ。いろんな意味で。