便利なのでamazonでちょいちょい買い物をします。
プライム会員なんですが、「そんなに急がなくても」ってくらいの早さで商品が自宅に届きます。恐縮しちゃうくらい。
物によっては便利で助かるんだけど、昨今の宅配、運送業界の状況を思うと不在で再配達をさせるのはとっても心苦しいので、配達日には家にいるようにしてます。
ただ、配達日ははっきりしてるけど、時間がわからない場合も多いので、出かけたくても出かけられない、という不便な状況になることもたびたび。
「便利すぎて不便」みたいなねじれたことになってます。
ということもあり、毎回ではありませんが「コンビニ受け取り」を利用するようになりました。
近くのコンビニを届け先として指定して、配達完了後に送られてくるメールに従って期日までに受け取るだけ。
コンビニによって手順は違うかもしれませんが、銀行のATMの操作ができる人なら大丈夫だと思います。
というわけで先週注文した、スマホの充電を忘れがちな娘のためのモバイルバッテリー(これ→Anker PowerCore II Slim 10000)と、本屋で見つからなかった本、『大東建託の内幕』をコンビニに取りに行ってまいりました。
通常は自転車で行くのですが、「生命が危険な暑さ」のため、車を使いました。
店内の機械の初期画面で「店頭受け取りサービス」を選択。配達完了メールに記載されていた「問い合わせ番号」、「認証番号」を順番に入力、レシート出力。
発送が別々だったので。二つ目の番号で同じ操作をもう一回。
2枚のレシートを手にレジへ。
応対した若い男性社員が言った。
「一枚ずつになりますがよろしいですか?」
「え?」
思わず聞き返した。
一枚処理したらまた列の最後尾に並び直せってことかと思ったらそんなことはなく、一枚ずつ順番にやるという意味で、別に許可を得るほどのことでもないと思いましたが、つまらないことで文句言うやつとかもいるからなー。「一度にやりゃいいだろぉ」とか。
店員は一枚目のレシートのバーコードを読み込み、奥に商品を取りに行き、荷物に貼られている紙をペロッと剥がしながらレジから出力したレシートを私に渡し、小さな丸にサインをさせ、大きな紙の三分の一を切り取り、残りを半分に折って私に渡した。これで一つ目の処理が終わり。
店員は慣れてないのか、動きの端々になんていうか、ほのかな「テンパり感」がにじみ出ていた。
二つ目の商品を取ってきて戻る時に足元の何かにけつまずいたりしてる。
さっきと同じ手順で小さな丸にサインをしたが、その間にペロッと剥がす紙がうまく剥がせなくて焦っている。
うむ。
そうか。
無事二つの荷物を受け取り、車に戻りながら思った。
コンビニの店員がいろいろ大変だというのは聞いていたが。
そうか。
この手順だけ見ててもよくわかる。あの店員は「テンパり感」を漂わせながらも滞りなく処理していたが、荷物一つ渡すのも、手順通りバーコードを読み込んだりレシートを客に渡したりサインさせたり紙をペロッと剥がしたり切り取って残りを折り曲げてまた客に渡したりサインさせたり、あ、サインはもうしたわ。
あれ、大変だぞ。
途中で客に話しかけられたりしたらもうわかんなくなっちゃうよ。
運送業界の負担を減らしたいと思ってしたことがコンビニ業界の負担を増やしてしまった。どうしよう。
取りに行こうか、倉庫まで。
時々出荷倉庫の住所が「川口市」だったりするが、いいよ。川口くらいだったら行くよ俺。
あーでも。
倉庫に行ったら行ったで入館手続きとか本人確認とかその記録とかいろいろあるんだろうなー。今度は倉庫業界の負担になっちゃうなー。
若いもんに迷惑かけずに静かに静かに生きていきたいなぁ。