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春加瀬渉 11歳

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母を亡くし、父親も服役中だったため、小学5年生の時に親戚に預けられる。
最初は死んだ母の兄の家に預けられたが、その家の長男とトラブルを起こし、遠い親戚にあたる埼玉県の鷺楽家に身を寄せることになった。
【関連項目】春加瀬渉 16歳

廃墟の老婆

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駅から旭寿町に向かう道が瓦礫にふさがれ途方に暮れていた春加瀬渉を廃屋に招き入れ道を示した老婆。
旭寿町への道を知っているだけではなく、町に起きた異変についても何か知っている様子。

三つ目の怪鳥

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旭寿町にたどり着いた春加瀬渉が出会った三つ目の巨鳥。
美郷が実体化させたもので、三つ目が見たものを美郷も見ることができる。

カユイカユイ

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春加瀬渉が旭寿町に入るのと入れ替わるように外の世界に出てきた謎の生命体だが、どうやら元々は人間の男だったらしい。
体中から虫が這い出し続ける異様な体質。そのためいつも体中がかゆくてたまらない。

 

鷺楽明日美

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鷺楽明日美(さぎらあすみ)
鷺楽家のひとり娘。渉より5歳年上。
渉との初対面は渉0歳、明日美5歳の時、渉の祖父の葬式会場であった。
渉16歳の時点では母親とともに行方不明。
ちなみに小学生渉を玄関で出迎えた時に着ていたのはマンドリル柄の長袖Tシャツ。

 

エレイン

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エレイン
美郷とともに闇の部屋で暮らす天使の翼を持つ少女。
美郷と強い絆で結ばれ、精神を交感することができる。
見た目の年齢が一定しない。

ベンケイエンキリムシ

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エンキリムシの中でも大型で凶暴、攻撃的な種。
前脚の大きな刃は成人男性の腕をも切断すると伝えられる。
ベンケイエンキリムシが棲息する地方の子供は、物心がつくと、「ベンケイに出会ったら振り向かずに走って逃げろ」と言い聞かされる。
実際それらの地方では、小さな子供がベンケイエンキリムシの犠牲になったと思われる事件が毎年後を絶たない。
大きさ、形状がよく似ている種にウチベンケイエンキリムシがいるが、こちらは臆病でめったに人前に姿を現さず、マボロシエンキリムシとも呼ばれている。
ウチベンケイエンキリムシと習性が似ているヒキコモリエンキリムシをマボロシエンキリムシと記述している研究書も多数存在するが、これは誤りである。
ヒキコモリエンキリムシを捕まえては、マボロシエンキリムシの捕獲に成功したなどと喧伝する輩も多いが、科学的根拠は皆無なので、諸君らまじめな研究者は注意されたい。
【関連項目】エンキリムシ

エンキリムシ

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人と人、人と物、物と物など、森羅万象の関係性を断ち切る(すなわち縁を切る)習性、能力を持つ虫類の総称。
その特性による分類のため、形状や遺伝子の近似性は無く、大きさも、人間の小指の爪程度から、脚部を除いた胴体部分だけで洋式便器くらいのものまでまちまちである。
群れをなすことで知能に似たものが発生し、秩序立った行動をとる。
大量の個体の筋肉と体内ガスの力を組み合わせ、同類を弾丸のように射出して敵を攻撃することもある。
人語を発したという報告も多数存在するが、言葉を理解しているかは不明。
【関連項目】ベンケイエンキリムシ

芙多葉美郷 16歳

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芙多葉美郷(ふたばみさと)闇に閉ざされた部屋で天使エレインとともに暮らす少女。
標本瓶の生物を実体化し、交感する特殊な能力を持つ。
小学生時代の春加瀬渉の同級生で、自分をいじめていた男子生徒を渉が投げ飛ばしたのを目撃したのをきっかけに渉に好意を持つようになる。

 

春加瀬渉 16歳

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春加瀬渉(はるかせ わたる)
ある事情で天涯孤独になってしまった少年。
小学生時代にも親元を離れ遠い親戚に預けられた経験がある。
その後故郷で生活するも、再びそこを離れざるを得なくなる。
幼い頃から父親に古武道を仕込まれたため体術に優れている。
【関連項目】春加瀬渉 11歳