そんなわけで。
骨折患部自体は落ち着いて、無理せず、あとは私の特殊能力 “じこさいせい” に委ねるフェーズに入った。
ポケモンですら限られた種にさらに特定の条件が揃わないと発動しない“じこさいせい” 。私はそれを発動させ「あとは待つだけモード」で時が過ぎるのを待てばいいのだ。楽勝楽勝。粉砕骨折恐るるに足らず。
と、高を括っていた今日、1月26日（日曜日）：
午後からリハビリへ。
もう超音波はやらないのでお湯のやつから。
お湯に手を入れて指を開いたり閉じたり手首を動かしたり曲げたところで止めたり10分間。
そしてリハビリ師のマッサージ。指を広げたり閉じたり捻ったり手首を曲げたり伸ばしたりぐりぐりしたりすりすりしたりしていたらマッサージ師が言った。
「握力って測りましたっけ？」
測ってないので測ることに。
握力測るのなんて学生時代以来だ。たぶん。
右手で握力計を握る。かなり頑張ったが結果は
13kg。
ああ、やはり衰えてるねしょうがないね。元々何kgだったのか知らないけど。
「左も測ってみましょうかね」
無傷の左手。頑張って握りしめる。
25kg。
これがどの程度の数字かわからない。
「もう一回右手測りましょうか」
11kg。あらま。
「握力もどすリハビリもやっていきましょう。そういう器具も使ってみてください、ダイソーとかにもありますからね」
握力ってどのくらいあるもんなの？
と「握力平均」で検索。
諸説あるようですが、「60歳男」は大体40kgくらい。
マジかよ。
右手はともかく左手、俺の左手、なんだよ25kgって。
握力自慢の爺さん（たち）が平均値を上げてると思いたいが、元柔道部の私としてはむしろ「握力爺さん」寄りでありたい。あるべきだ。いや、あらねばならない。
というわけで帰宅してからリハビリ、そして握力王になるための器具を探しに散歩を兼ねて23分歩いてダイソーへ。
…
なんだよ。
売ってねーじゃんそんなもん。
ダイソーには
なかったがしかし。
この握力は屈辱である。
どんな手を使っても鍛えて、
握力王に俺はなる！
【骨折絵日記】
右手ギプスも外せたので右手お絵描きをアップ。
右手アンパンマン。
左手お絵描きも気づきと得るものが多くありましたが。
右手の方が描いてて全然心地いいや。あはは。斜線をちゃっちゃっちゃっとか左手だとできないんだよね。グニョングニョンとかなっちゃって。
おかえり、僕の右手。
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