ビックリ監督シャマランの映画『アンブレイカブル』“Unbreakable”と『スプリット』“Split”を(順番に)観たら

「骨折」というワードにつられてM・ナイト・シャマラン監督の映画『ミスター・ガラス』を観てしまった私。途中で未見の『アンブレイカブル』の続編だと気づいてこりゃたみゃらん。
間違いは正されるべきと『アンブレイカブル』を観ることにしたがそのさなか「『アンブレイカブル』と『ミスター・ガラス』の間にもう一本、『スプリット』ってのがあるんだぜ」というタレコミがあり、さらにこりゃたみゃらん。

というわけで『シックス・センス』しか観たことがなかったシャマラン監督作品を立て続けに鑑賞。こりゃしゃみゃらん。

アンブレイカブル

『シックス・センス』は 死ぬ話ですがこちらは死なないって話でした。
百人以上の死者を出した列車事故でたった一人生き残った男デヴィッド・ダン(ブルース・ウィリス)。子供の頃から病気したことも怪我をしたこともない超健康優良児(でも大怪我したと嘘をついたことはある。なんだそりゃ)。さすがダイハードの人。

最後に驚きの真相が明らかになりますが、それはデヴィッドがなぜ不死身かの真相ではありません。デヴィッド不死身の真相はとっても漫画的なものでした。

で次が、

スプリット

原題の “Split” は翻訳によると「分割」という意味だそうです。
解離性同一性障害(多重人格)の男が女子高生三人を拉致監禁するお話。
女子高生は三者三様の性格ですが、ストーリー的中心(センターっつうの?)はケイシー。拉致される前からどうも何か事情がある感じです。
ミスター・ガラス』を観た時に見覚えのある顔だと思ったらNetflixのドラマ『クイーンズ・ギャンビット』の人でした。アニャ・テイラー=ジョイ、美しく特徴的なお顔です。

多重人格者は体質もそれぞれ別(アレルギーや持病の有無など)という説から始まって、やがてそれが超人的な身体能力を持った人格を生む、というようなお話です。
でもこの映画のシャマラン的ビックリポイントはそこではなく、ケイシーが抱えている真実でした。
解放されたのに浮かない顔のケイシー。拉致事件で心に傷を負っていたのかと思いきや、もうひとつ事情がありました。とても暗くて嫌な事情が。
あー、嫌な真相だなぁ、と思って観ているとなんか取ってつけたような『アンブレイカブル』と同じ世界の出来事だったとわかるシーンが。

『スプリット』まで観てやっと『ミスター・ガラス』でのあれやこれやがわかりました。特にケイシーは、『ミスター・ガラス』ではほとんど説明なく現れるので、『スプリット』を観ていないとその言動や扱われ方の意味がほとんどわかりません。

というわけでやっと三部作鑑賞終了しました。
シリーズものは公開順に鑑賞するべき、とあらためて心に決めた次第でございます。
あと、シリーズだとわかりやすいタイトルをつけて欲しいなぁと切に思いました。配信ポータルには「これを観た人はこれもおすすめ」だけでなく、鑑賞履歴情報から判断して、「これを観るならこっちが先!」みたいなアラートが出るようにして欲しいなぁ。

*『シックス・センス』の感想はこちら→『シックスセンス』で思い出すことなど

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