日々棒組み994 「猛暑の日差しで蘇ったあいつ」の巻

ジョリガゲセ〜

はい。わかる人がわかればよし。わからなければむしろよし。人として真っ当な道を歩んでいることでしょう。

あれはいつのことだったでしょうか。
妻が百均かどこかで人感センサー付きのライトを買ってきました。玄関ドアの辺りに両面テープで貼っておいて誰かが通りかかると防犯その他の用途でLEDライトがピカー!っと光るやつ。五百円だったそうです。百均だけど。

上の方にソーラーパネルが付いていて、そこで発生した電力で光るようになってます。ピカーッ!って。
早速玄関ドア右上に接着。
センサーが作動するか確認。
センサー部の前で手をひらひらさせるとピカーっと光る。
あはは。おもしれー。
ひらひらピカーッあはは。ひらひらピカーッあははひらひらピカーッあははひらひらピカーッあはひらひらピカーッひらひ、、、
他になんかできねぇのかぁ!

というわけで。毎日帰るとこいつがピカーッっと迎えてくれるようになった。
ピカーッ!(ぴかえり!)
センサーの感度の具合が悪いのか、日によってはピカーッ!にならない日もあったが、手をひらひら(たらひら)させるとピカーッ!してくれた。
光と戯れる楽しい日々。
しかしそんな日々は長くは続きませんでした。

二週間だったか三週間だったか経った頃。
私が帰宅しても点灯してくれません。どんなに手をひらひらさせてもさっぱりきっぱり点灯しなくなってしまいました。
命が尽きたのです。
それを伝えると妻は
「まぁ五百円だし」
命は尽きてしまいましたがそのまま貼っておくことにしました。五百円だし。

それから何年か経ちました。
最近なぜかピカッと一瞬光るようになりました。
まだ生きていたのです。それとも新しい命が宿ったのかもしれません。
しかし買ってすぐの頃のようにピカーッ!っと持続することはなく、不規則にピカッ・・ピッ・ピッ・ピカッ・・・・(おしまいかい!)って、死にかけの心電図みたいな光り方です。五百円が百八十円くらいの感じでしょうか。

それが今日。
6月だというのに日本中で猛暑日真夏日を記録した今日。東京は34度、甲府なんか38度越えを記録した今日。
私が帰宅すると玄関ドアの右上でピカーッ!
奴です。奴が光っているではありませんか。しかもピカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!と連続して。
完全復活!
なんか嬉しい。道で五百円拾ったような喜び。
だが待て。
こいつが元気を取り戻したのはひょっとして。
今日の猛暑の日差しのせいなのでは。
今まで足りなかったのはこいつにとっては日差しが弱かったのではないか?
力石戦の後のタイガー尾崎、原島龍、南郷浩二が矢吹丈にとっては力を出し切る相手ではなかったように。
奴にはカーロス・リベラのような強烈な南国の日差しが必要だったのではないか?(こういうとこよくわかんなかったら読み飛ばしてもらって全く支障ありませんから)

というわけで今年の日差しはここ数年よりもっともっと危険になるということがわかりました。みなさん熱中症で真っ白に燃え尽きないようにお気をつけください。まっすぐ歩けなくなったりシャツのボタンが止められなくなったり片目が霞んできたり血染めのグローブを本当は好きだった女の子にあげたくなったら危険信号です(読み飛ばして!)。

こうして。
うちの玄関右上で光ってるやつは防犯の用途とともに強い日差しを警告する熱中症アラートの機能を身につけて蘇ったのです。五百円じゃ安かったね。ってそういう話になっちゃいました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました