SFドラマ『宇宙空母ギャラクティカ』を観たら

人生100年時代。若かったあの頃に戻って人生やり直したい、などとは全く思わない私ですが、「あの頃はよかったなぁ」という時代があります。
それは、最初の『スター・ウォーズ』が大ヒットした後の数年間、映画、テレビドラマ、アニメ、漫画、小説などにSFブームがやってきたあの頃。
「SFは商売になる」という空気が地球の多くの地域を覆っていたあの頃。当時は「なんだかなぁ」なものも多々ありましたが、年を経るに伴い、「なんだかなぁ」も含めて(むしろそちらの方が?)あの頃の空気を感じさせてくれるものが好きになってきました。
しかし、本元になった『スター・ウォーズ』は今では初公開時にはなかったシーンや修正が加えられており、そんな更新されたシーンを目にするとむしろしらけてしまい、当時の気分を感じることはできなくなっていました(ハン・ソロがジャバ・ザ・ハットの尾を踏みつけるシーンなどCG処理の出来の悪さもあって見るたびにため息です)。

というわけで。
あの頃の空気を味わいたい私はこれを鑑賞。

宇宙空母ギャラクティカ

当時は『スター・ウォーズ」のパチモンみたいな扱われ方をしていましたが、今の私は「パチモン上等!もっともっとパチって来い!」という心境です。
日本でテレビ放送もされましたが、独自の放送順や編集、そもそも未放送になったエピソードもありと不完全なものだったと最近知りました。
日本語吹き替えが無いのは残念ですが、そういうことなら仕方ないですね。むしろほぼ初鑑賞の価値。

というわけで、「あの頃空気」と「初の完全版鑑賞」というWの期待にワクワクしながら鑑賞開始。
期待通りあの頃空気を味わわせてくれますが、『スター・ウォーズ』のパチモン感はあまり感じませんでした。
伝説の星地球を目指しての宇宙の旅なので、むしろ『スター・ウォーズ』以前の『宇宙家族ロビンソン』や『スタートレック』っぽさを感じました。もっと言えば『宇宙戦艦ヤマト』風味すらただよってお得感がありました。

宇宙戦闘機ヴァイパーは実物大のものがあったようで、通りがかりの惑星に着陸したり不時着してくれて、砂漠や雪山に半埋まりになったり絵的に面白いシーンがたくさんありました。

未知の旅に出たと思っていたら行く先々で人類が普通に住んでいる星に遭遇したり、そこの文明がたいてい西部劇時代だったりでなんか不思議でした。
終盤ややグダグダになったように感じましたが、それも含めて味のあるSFドラマになっていたと思います。

今回Blu-rayで視聴しましたが、同梱の『新宇宙空母ギャラクティカ』はこれから鑑賞します。
ついに伝説の星地球に着いたけれどそこは西暦1980年(新ギャラクティカが製作された年)で、文明が遅れているというトリッキーな設定。「地球が人類文明発祥の地」というそもそもの設定と矛盾しているような気もしますが、そこに何らかの理由があるのか、まるっとスルーするのかも興味があるところです。どっちでもいいんですけどね。

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