夏休みといえばどっか行く。どっか行くといえばなんと言っても鉄道旅行ですね。
というわけで、これから鉄道旅行を計画している人に最適なこの映画を鑑賞しました。
2010年のアメリカ映画
いくつかのミスが重なり、全長800メートルの列車が無人のまま暴走を始めてしまいます。鉄道のシステムはよく知らないのですが、止まらないどころか加速して市街地に向かって行きます。
貨車には有害物質や爆発製の燃料が満載、「クライスラービル大のミサイル同然」とか言われてます。
市街地には「大曲がり」と呼ばれている高架の大きなカーブがあって、制限速度以上で突っ込むと脱線必至。しかもその下には大規模な燃料タンク施設。さぁ大変。
それを止めようってわけです。盛り上がる要素満載列車です。
『きかんしゃトーマス』でも時々こんなことが起きて、トーマスたち機関車が協力して解決しますがこちらはそうはいきません。
人間たちが解決しなければならないのです。
その人間たちですが、クライマックスで大活躍するベテラン機関士フランク・バーンズ(デンゼル・ワシントン)と新米車掌ウィル・コルソン(クリス・パイン)はそれぞれ家庭に問題を抱えている様子。特にコルソンの問題は深刻なようですが、観客にはなかなか詳細は明かされず、仕事よりそちらに気を取られているのでちょっとイライラします。トニー・スコット監督の思う壺です。
序盤でベテラン社員と会社の確執にも触れられ、ベテラン機関士たちは無頼な感じ、バーンズがコルソンに嫌味のようなことを言ったりしますが、バーンズは基本いい人でした。
鉄道会社はあの手この手で暴走列車を止めようとしますがどれも失敗。この過程で現場と会社上層部との確執も描かれます。
暴走の発端となった操車場長のコニー・フーパー(ロザリオ・ドーソン)がバーンズとコルソンと連携して解決の当たりますが、登場した瞬間に有能で信用できる人物で、なぜか親しみも感じました。
調べたらロザリオ・ドーソンは実写アソーカ・タノだったんですね。道理で。
次から次にあれやこれや(ぶつかったりひっくり返ったり何かが吹っ飛んだり)起こって目が離せません。
序盤から「今何が問題か」がわかりやすくて、それらが続きながら収斂していくので終盤は手に汗握って観ていました。
クライマックスでは、冷静に考えると「そんなことできんの?」みたいなことを実行しますが、その時はこちらも「なんでもいいから成功してくれ」という気持ちになってました。
娯楽映画はこうでなくちゃね、と思いました。
映画冒頭に「真実に着想を得た物語である」と出てきますが、「まさかこんな大きなことは起きてないだろー。無人列車がせいぜい2、3キロ走ったくらいじゃね?」調べてみたら
ほぼ実話だった。
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