公開当時、何かの雑誌で誰かが褒めてた(なんていい加減な記憶だ)ので、劇場に観に行きました。
1977年の映画なので、私は中学3年生、15歳の少年で、個人的に映画鑑賞黄金期でした。
当時とても面白く、ハラハラドキドキで観た記憶がありますが、今観ると15歳くらいにちょうどいい映画に思えました。
国家的陰謀、逃亡と謎解きのアクションとサスペンス、時々おりこまれるしゃれた会話。15歳がちょっとだけ背伸びして観るのにいい具合の娯楽映画。
人も死ぬけど、今観ると死ぬ人にあまり感情移入しないように作ってるのかな、という印象も受けました。
現場で追跡している人間もほとんど人間として描かれていなくて、後半は人格のあるヘリコプターが追っかけてるようなシーンが続きます。
テリー・サバラス演じるパイロットが登場してからは、今までの息詰まるサスペンスが一転、明るいアクション映画風になりますが、赤い複葉機と、2機のヘリが岩山を縫って追っかけっこするシーンは迫力あってかっこいいです。
今観ると、サバラス+赤い複葉機で紅の豚を連想しちゃいますね。今回は字幕版で観ましたが。
最後のシーン、スローモーションになるんですが、あんなに長かったんだね。
なんか笑っちゃいました。しつこくて。
いろいろ盛りだくさんの映画でしたが、最後はお笑いで締めましたとさ。
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