でかい船がひっくり返って少しの人だけ助かってあとはみんな死ぬ映画。
『ポセイドンアドベンチャー』と比べてハラハラドキドキ感が少ないような気がするのはなぜだろう?
船が転覆するシーンとか派手な上に「今ひっくり返ってます」って細かい演出もあってリアルでよかったと思うけど、その後がなんだか観ているほうの身に迫ってこない。
『ポセイドン・アドベンチャー』のほうが、決断を誤ったら死ぬってことを序盤でいやってほど見せつけてるけど、こっちはなんかそこがあいまいで、たまたまラッキーだったように見えなくもない。
あと、助かり組がみんな容姿がいい人たちで、そこもなんか作り物感を漂わせていた。アーネスト・ボーグナインとか太った元水泳選手のおばちゃん(名前知らない)とか、すぐに覚えられる個性的なのがいない。中盤過ぎても「こいつ誰だっけ?」って観てた。まぁそれは私の集中力の問題でもありますが。
『ポセイドン・アドベンチャー』とまったく同じ人物設定で同じストーリーで今作ったらそれはそれで嘘っぽいだろうけどさ。
でも本気でリアルに作ると船員が真っ先に逃げる映画になっちゃうよね、最近の現実に起こった事故とか見てると。あいつらひどいよね。
脱出パニック映画のフォーマットみたいになってる映画のリメイクは難しいってことを証明した映画でした。細かいとこで凝っても大きな流れが陳腐に見えちゃうからね。
2006年のアメリカ映画。監督はウォルフガング・ペーターゼン、出演はカート・ラッセル。
カート・ラッセルは元消防士で元ニューヨーク市長って役。私としては「元スネーク・プリスキン」という肩書きも加えてほしいところ。『ニューヨーク1997』で大暴れしたスネークが消防士、市長と、みんなのために働いた後、転覆した船で何人か救いましたとさ。
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