先日お伝えしたこの本、読んでます。
読者投票で選ばれた『ゴルゴ13』の傑作13篇が収められた分厚い本。
1日1ゴルゴで13日で読了、と思っていましたが、諸般の事情でそうもいかず、読者投票第9位まで読みました。13位からだから現在5ゴルゴ。ゴゴルゴ。
人生で5ゴルゴしか達成していない私がこんなこというのは誠に僭越ではございますが、面白いですね『ゴルゴ13』。
連載50周年というから、私が5歳の時に始まってるんですね。私の実家は古本屋でしたから、物心ついた時にはそこにいたと思いますゴルゴ。モノゴコロゴルゴ。
たぶん「これは大人の漫画」と分類して、自分から隔離してそのままにしていたんでしょう。読んどきゃよかったゴルゴ。いちいち言いたくなるぞ「ゴルゴ」。
というわけでまだ5ゴルゴしか持たない私ですが、いろいろ気づいたことがあるので書かせてください。
1.ゴルゴの車は「バロロロ–」と走るよ
さいとうたかをといえば『超人バロム1』の原作者としても知られています。私も『超人バロム1』は原作、テレビともに大好きでした。
そしてゴルゴの車のエンジン音は「バロロロ–」です。
▼証拠写真
どうです。ゴルゴとバロム。意外なところにつながりを見つけることができました。
ええ。どうでもいい話です。5ゴルゴなんてこんなもんです。
2.ゴルゴは意外とまつ毛が長くてきれいだよ
太い眉毛がトレードマークのゴルゴですが、アップになった時には長くてきれいなまつ毛が描き込まれていて、それが半眼だったりすると妙に色っぽかったりします。
かつて話題になった杉良太郎の流し目に通ずるものを感じます。
高倉健、千葉真一がゴルゴを演じた映画版がありますが、アップの絵を見ると杉良太郎ゴルゴもありだったな、と思えてきます。
3.簡潔で無駄がないからわかりやすいよ
5ゴルゴなりに読みながら思ったのは、もう、どうにもこうにもわかりやすい。
国際情勢やら、肉親の愛憎やらエピソードによっていろいろ盛り込まれてるけど、簡潔に必要なものを並べているのでお話がわかりやすい。人間関係とか掘り下げる要素はたくさんありそうだけど深追いしないところには潔さすら感じる。
最後はゴルゴが遠くから誰かを撃って終わりだから、ざっくりしたフォーマットはあるっちゃーあるのかな。
絵も描き込みすぎてポイントがわからなくなるようなことがなくてわかりやすいし、疲れない。
誰でも描ける絵が記号のように並んでるようにも見えなくもない。悪口に取られそうですが、これが意外と心地いい。「誰でも描ける」というのは高度な美術的センスを持った選ばれた人ではなく、練習すれば描けるようになる、というような意味です。そこらの人を捕まえてきてほら描いてみろで描けるって意味ではないですよ。そういうゴルゴも面白そうだけど。ゴルゴの顔だけさいとうたかをであとは全部素人の絵。
4.ゴルゴはモテモテだよう
アクション小説、漫画の主人公は大抵モテモテである。ゴルゴもモテモテでベッドシーンがちょいちょい出てくる。ただ、いつもいきなりベッドシーンになるのでどんな成り行きでそうなったのかわからない。口説いたんだか誘われたんだかいきなり押し倒したんだかさっぱりわからない。
そして毎回無表情で行為を終えるゴルゴ(まばたきもしないらしい)。だが女は夢中である。男のセックスこうあるべし。表情なし。まばたきなし。そして快感もなし(たぶん)。
あれ?エピソードの感想も書こうと思ったのにもうこんな時間。
エピソードの感想はまた今度ということで。それまでには10ゴルゴは越えていたいと思います。