1998年頃から2001年の9.11アメリカ同時多発テロに至るまで何があったのか、テロ後の2004年の合同調査の各関係者の証言シーンと行ったり来たりして描いていくドラマ。
原作はピュリツァー賞を受賞したノンフィクション。
ドラマは、アメリカ側のFBIとCIAの確執が物語の軸ですが、バランス的に大半を占めるわけではなく、アルカイダ側視点のシーンも多く、そこにクリントンのスキャンダルや9.11以前のテロ事件などが実際の映像もまじえて描かれるのでとてもリアルです。
これはもう必見のドラマではないでしょうか。
ドラマなので演出が入っているとは思いますが、FBIが、CIAが、ブッシュ政権が、何をしたか、何をしなかったか、大きなところでは真実なんだと私は感じました。
第9話の最後にジョージ・テネット(当時のCIA長官)とコンドリーザ・ライス(当時のブッシュ政権国家安全保障問題担当大統領補佐官)の実際の証言映像が流れ、ドラマで描かれた情報の隠蔽、責任転嫁、問題の軽視などが全て真実だったと視聴者に示されます。
なんと秀逸な構成。
そして最終10話「9.11」。
もう一回言いますが、このドラマは必見ですよ。特に、日本の最近のテレビを見ていろんな人のいろんな発言に腹を立てている人は観るといいと思います。言葉と行動には全て責任がともない、逃げることはできないということがよくわかります。もう一回リンク貼っときます。いますぐ観よう!
観てよかった。
でもひとつだけ困ったことが。
原作をねぇ。
読みたくなっちゃうんだよねぇ。
上下巻でかなりの大物なんだけど。えへへ。どうしよう。
6月30日追記:原作上巻読了しました→『倒壊する巨塔〈上〉―アルカイダと「9・11」への道』を読んだら