殺伐流転大作戦。 NetflixでSFドラマ『スタートレック:ディスカバリー』“Star Trek: Discovery ” を観たら

そこそこトレッキー(だかトレッカー)の私が、Netflixに加入してよかったなーと思うのはスタートレックの過去のテレビ版が全て観られることです。なんと、『まんが宇宙大作戦』も観られます(ので観ています)。DVDボックスの購入を迷った末に見送った時に「ああ、俺はもう一生『まんが宇宙大作戦』を観ることはないのだなぁ」と諦めていたので、これはうれしかった。

で、そのNetflixで配信されているのがシリーズ最新作『スタートレック:ディスカバリー』。
シーズン1全15話の14話まで観たところです。
カーク船長やミスタースポックの『宇宙大作戦』から10年くらい前のお話だそうで、スポックの父サレックが重要な役で出てきます。
主人公のマイケル・バーナムはサレックに娘として育てられたという設定なので、スポックとは義兄弟みたいな関係ですね。
そのマイケルがいろいろ事情はありながらも、結果としてクリンゴンとの全面戦争のきっかけを作ってしまい、「戦争を始めた反逆者」という烙印と負い目を背負って生きてゆくというお話です。

スタートレックというと1話完結で、事件は起こってもきっちり解決して元どおりでハイ次回、が基本でしたが、この『スタートレック:ディスカバリー』は多くの謎をぶらぶらさせたまま進行していきます。
よく冗談で(てか事実だけど)、スタートレックで見慣れないクルーが上陸班にいたら大抵死ぬ、とか言われますが、『ディスカバリー』ではなのある人もけっこう死にます。
キャラクターの立場もコロコロ変わって、従来のスタートレック視聴時に感じる安定感、安心感のようなものはありません。めまぐるしく殺伐としています。

時代設定が『宇宙大作戦』の少し前ということで、コミュニケーターとかフェイザー銃とか昔のデザインで出てきますが、ちゃんとカッコよくなってます。
宇宙船のデザインや内装は現代的な未来風Sになっていて、なんだろ、ブリッジもすごく広くて、電力をたくさん使ってる感じでピカピカしています。

クリンゴンとの開戦のきっかけを作ってしまった負い目を背負った主人公の人間ドラマにSF的アイデアが大量にぶっ込まれていて、それがまた物語の重要な要素になっています。人間関係も複雑で、小説にしても面白いんじゃないかと思いました。
スタートレックでおなじみの並行宇宙も出てきますが、この並行宇宙設定が物語の重要な要素になっていて、観ていて驚きの連続でした。えー、そうだったのかよ!と。

毎回のオープニングの映像も透明感に溢れていてとてもきれいで、つい見惚れちゃいます。あれだけでも観る価値あると思うなぁ。
あと、異星人のサルー役を演じているのがギレルモ・デル・トロ監督作品の常連のダグ・ジョーンズ(『ヘルボーイ』のエイブ、『パンズ・ラビリンス』のパン、ペイルマン、『シェイプ・オブ・ウォーター』の半魚人)なのもポイント高いですね。素顔は全くわかりませんが、ひらひら泳ぐように歩いています。

ただひとつだけ。主人公マイケル・バーナムの髪型がねぇ。なんか変な髪型だなぁと思ってたんだけど、これ、みやぞんだよねぇ…。
公式サイトで髪型チェック!→スタートレック:ディスカバリー公式サイト

さ、気を取りなおしてシーズン1最終の第15話を観よっかな。

観た。

おーそうかそうか。そこに着地させたか。最後は物語的に感動させる作りになってました。
これでいーじゃん。シーズン1だけで充分傑作だよ、と思っていたら最後にとんでもないことが。もう震えたわ。
そこそこトレッカー(だかトレッキー)で幸せだったなぁ、と思うのはこんな時。

でもずりーなー。こればずるいぞ。
そんなわけでシーズン2も必ず観ようと心に太いマジックで書き込んだのでした。
『スタートレック:ディスカバリー』シーズン2は1月18日配信開始!待ち遠しいぞ!


日本語吹き替え、日本語字幕も有りの輸入盤ソフト発売中!


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blinksaba

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