謹賀新年
お年玉なんてあげるばかりで自分はもうもらうことなんてないと思っているお友達にきょうはうれしいお年玉だよ。
日本版ファンゴリアNo,17 : 1996年11月号 “ FANGORIA JAPANESE No,17 NOVEMBER.1996 ”
スターログじゃないじゃん!なんだよファンゴリラって。
と思ったお友達。よく読んでね「ファンゴリア」だよ。「ゴリラ」じゃないよ。
今回なぜ「ファンゴリア」なのか?
表紙写真をご覧ください。
下の方に書いてありあります。
「スターログ20年の軌跡」
ね。
でもその上にちっちゃく
「SFとともに歩んできたスターログ本国版の歴史を振り返る」
だって。「月刊スターログ」じゃないじゃないじゃん!本国版かよ!
でも大丈夫。お正月だから。
“本国版”スターログの創刊は1976年。最初は「季刊」でスタートしたそうです。
第1号の表紙は「スタートレック」からカーク、スポック、エアンタープライズのイラスト、第2号が「スペース1999」からコーニッグ司令官とドクター・ラッセル他、第3号がまた「スタートレック」のデフォルメのきついイラストになっています。
過去のテレビシリーズの、それもイラストっていうのが特徴でしょうか。
ちなみに1976年公開のそのスジ映画は、『キャリー』『デスレース2000年』『未来世界』、ジョン・ギラーミン監督版『キングコング』などがあります(いずれも本国公開年)。『スターウォーズ』公開の前年ですね。こう並べてみるとこれはこれで面白い時期だったのかな、と思います。
季刊なので1976年はNo.1~3の3冊発行、翌1977年は『スターウォーズ』『未知との遭遇』が公開されて、SF映画の大ブームが起こりますが、この年は『コーマ』『イレイザーヘッド』『エクソシスト2』『溶解人間』『シンドバッド虎の目大冒険』なども公開されている夢のような年でした。あ、『テンタクルズ』『北京原人の逆襲』『世界が燃えつきる日』も1977年ですねぇ。懐かしいなぁ、あの、なんとも言えないスターウォーズとその渦がぐおんぐおんしてた日々。泣きたいくらいになつかしい。
1977年に発行されたスターログ(本国版)は、隔月刊くらいのペースになったのでしょうか、No.4~10の7冊。
スターウォーズの大ヒットでそのスジ映画がたくさん作られるようになり、ネタは豊富になったと思われますが、「謎の円盤UFOエピソードガイド」「まんが宇宙大作戦エピソードガイド」なども掲載されたそうです。こういうのうれしいですよね。
スタートレック劇場版が具体化していったのもこの年だったようで、脚本が却下されただの、それを小説化するだのいった話題があった年のようです。
『600万ドルの男』にリー・メジャースが出演しないことになったとか、『バイオニック・ジェミー』に月一で出演することになったとかそういう話題もこの年。
『バイオニック・ジェミー』好きだったなぁ。リンゼイ・ワグナーよかったなぁ。大好きでした。
以降、『宇宙空母ギャラクティカ』『エイリアン』『スーパーマン』『ブレードランナー』とかもう夢のような日々。
『未来世紀ブラジル』も1985年でこの時期っちゃーこの時期。
だからどうだってことでもないんですが、そのスジ映画が “スターウォーズ前”か、“後”かってちょっと気になっちゃうんですよね。
スターウォーズ後の幸せな状況の恩恵を受けまくっているだけに、だからこそでしょう、“スターウォーズ前” のそのスジ映画・テレビって妙に愛おしく思えちゃいます。
異星人、ロボット、サイボーグ、宇宙船、潜水艦、秘密兵器、時間をどうにかしちゃう装置、そしてもちろん怪獣・怪人、地底人海底人ゾンビ妖怪忍者にアンドロイド。
みんな 大好き。
「ファンゴリア日本版」のこの号では1985年No,101までのスターログを紹介しています。
インディ・ジョーンズやバック・トゥ・ザ・フューチャーとかシリーズ物が安定していったのがこの時期でしょうか。
そのスジの映画が当たり前のように観られるいい時代になったけど、それまでのようにちょっと難のある映画でもいいところを探して無理やり好きになるような心理が薄れてしまった寂しさも感じてしまうのは私がひねくれ者だからでしょうか。
スターログ特集の他にも発行当時の話題も載っている(当たり前だ)ファンゴリア日本版1996年11月号ですが、「待ちきれないぞ!『Xファイル』サードシーズン」や、この年他界したルチオ・フルチのラストインタビューと並んで私の目を引いたのは、「好評放送中!アンブリン製作のSFTV『アース2』」という記事。
観てたんですよ『アース2』(原題“Earth 2”) 。日本テレビで深夜に放送してたのを。途中からだったけど。
地球からどこかの惑星に移住した集団のお話なんですが、クセや事情がある人物(やサイボーグや二足歩行のロボット)ばかりで、物語的に緊張感があったのと、移住先の惑星も謎が多く、知性があるようだけど意思の疎通ができない先住民とかも出てきて、毎週録画して楽しみに観ていました。
のですが。
話が徐々に盛り上がり、これから佳境に入っていくぞ、とわくわくしていた矢先、ある日突然ストーリーとか全然途中なのに『アース2』は終わってしまったのです。
当時はあまり情報もなく、ネットで検索とかも無かったので、日本でだけの終了なのか、そもそもそれだけしか無いのかわからないままそれっきりになっちゃいましたが、のちに調べたところでは、そもそも本国で打ち切りになっていたということでした。
面白かったのになぁ。なんていうか正統派SFな感じで。派手な戦闘とかエロい敵役とか出てこなくてもっぱらストーリー性とSF設定で見せる、みたいなとこが。だから打ち切りだったのかな?
というわけで見つけた『日本版ファンゴリア1996年11月号』からの「オトーは月刊スターログと:新春お年玉増刊号」でした。
しかし、1996年ももう20年以上前なんだよねぇ…