というわけで。 (こんなわけ→参照:日々棒組み798 さらば日産セレナ)
2010年から我が家の子育て、そして介護に欠かせない存在だった日産セレナとお別れの日がやって来た。
子供は育ち、介護していた老人たちももういない。
さようなら大きなセレナ
街に海に山に
さようなら優しいセレナ
スーパーに学校に病院に
介護施設に火葬場に
いつもいつも
肉も野菜も酒も車椅子も
娘も息子もその嫁も
喜びも悲しみも楽しみもフラットな気持ちも
どれもいつもみんな乗せて走ってくれたねセレナ
さようならありがとう
と。
本当はこのセレナとの別れネタ、「ドナドナ」の歌になぞらえて笑かしてやろうと思っていたのですが。
セレナを買った時からのつきあいのディーラーが、今度買った新車と並べて、
「これでセレナとはお別れですねぇ、いろいろ思い出があったでしょうねぇ」
とか言ったら妻が
「そうなんです。一番大変だった時に乗ってたんで。子育てや介護で…」
と言い出して、ふと見ると涙ぐんだりしてる。
涙ぐむ妻を見て、私もちょっぴり感傷的になってしまう。
高2の娘がセレナとさよならだと聞いて「えー寂しい!」と言ったのを思い出す。娘もセレナが大好きだったのだ。世話になったし。
車は。
血も涙もないマシンかもしれないけれど。
人をそんな気持ちにさせるんだ。
この9年間がセレナでよかった。