こんな本読んでるら記録報告2019年9月6日

読んでますか?
はい。三船敏郎風にもう一度。

読んでますか?

はい。無駄な時間を過ごさせてしまって申し訳ございません。

私は日々本を読んでます。
読みすぎて右目がひどい充血状態です。
不思議なことに右目だけなんですね。
充血というよりなんか血管切れて血がたまってる感じです。写真をアップしたいくらいです。
でもやめときます。気持ち悪いから。

というわけで。
ここんとここんな本読んでます。

『エリア51 世界でもっとも有名な秘密基地の真実』アニー・ジェイコブセン/著  太田出版/刊

エリア51 世界でもっとも有名な秘密基地の真実 

少し前に現役引退したイチローの守備範囲が「エリア51」と呼ばれていたということをこの本の「訳者あとがき」を先に読んじゃって初めて知りました。
もちろん私がこの本を手に取った理由の「エリア51」はイチローの守備範囲ではなく、あっちの(こっちの、か?)「エリア51」です。

と思って読み始めましたが、あっち(UFOだの宇宙人だの方面)へ際限なく行ってしまうものではなく、抑制の効いたドキュメンタリーといった趣ですね。

まだ、500ページ以上ある本の100ページを越えたあたりなのでこの先どうなるかわかりませんが。

レビューをチラチラ読むと、おしまいにロズウェル事件の大胆な仮説も出てくるそうで楽しみです。賛否分かれているようですが。

『西洋の自死  移民・アイデンティティ・イスラム』ダグラス・マレー/著  東洋経済新聞社/刊

西洋の自死 移民・アイデンティティ・イスラム

これは読了しました。
紙の本で526ページもあります。よく読んだ俺。えらいぞ俺。

ヨーロッパが世界各地の移民・難民を受け入れた結果(まだ状況は進行中だけど)どうなったか、なぜヨーロッパは移民・難民を受け入れ続けるのか、わかりやすくていねいに説明している本です。

日本でも人手不足解消のための労働力として、あるいはもっと長期的に、進行する少子高齢化への対応策のひとつとして、新たな移民の受け入れ方が検討され、話題になっていますが、人道主義、人権重視で扉を広く開けようという意見の人はまずはこの本を読んでからものを言って欲しいと思いました。

もうえらいことになってます、西洋。

実は私もこれを読む前は、ぼんやり「来るものは拒まず、来ちゃうもんはもうしょうがなくね?そこで起こったことに都度対応するしかないんじゃね?」と思っていましたが、そういうのが一番ダメでした。

もうほんとえらいことになってます西洋。最前線で対処する人のことを考えたらぼんやりしてちゃダメだと思いました。

恐ろしいのは一度受け入れたら後戻りできないどころかどんどん膨らんでいくということ。

人権を重視する立場で受け入れたのはそもそも人権という概念が無い集団だったということがいくつもの事例やデータでで語られます。

大量の移民や難民の受け入れの危険性はみんな気づいていたそうです。でもそれを表明することは、「人種差別」や「人権無視」のレッテルを貼られることにつながるのでみな黙ってしまったそうです。

読んでいてちょいちょい思ったのは、アメリカのトランプ大統領って、リベラルな立場からは現代の諸悪の根源みたいに言われてるけど、本音では必要とされ、便利な役割を演じさせてるんじゃないかってことでした。
情緒的に非難されそうなことはトランプにやらせようぜ、だってトランプだもん。みたいな。
自分の生活レベルはしっかり確保して、なおかつ人権を尊重し、人種差別に反対する善人でいるために、アメリカにはトランプ大統領が必要だったんじゃないか、トランプの真の支持者は、アメリカンリア充たちだったんじゃないかって、そんなことまで考えちゃいました。

山口晃 親鸞 全挿画集  山口晃/著

山口晃 親鸞 全挿画集  山口晃/著

放送中のNHK大河ドラマ『いだてん 東京オリムピック噺』のオープニングのバックの絵を描いた人ですね、山口晃。こんなお仕事もしてました。凄いなこの人。

五木寛之の新聞連載小説『親鸞』の全挿画プラスαです。
著者による各挿画の解説と、没にした絵などがプラスαになっています。

本体の挿画に見入りながらも、著者の解説がいちいち面白くて(あるいは切なくて)、とてもいい本ですね。

小説を読んだわけでもなく、親鸞ニストでもないのに(それなりに値の張る)挿画集を買うのってどうなの?と思いながら注文しましたが、買ってよかったです。

なんて言うんでしょう、この本に接していると、なんだか気持ちが豊かになります。

本体である小説を読み込んで解釈して一枚の絵にしているのですが、当初はこの「解釈」が五木寛之先生は気に入らなかったそうで、苦労もあったみたいです。
窮屈さを感じながらも「主」である小説に添いつつそれでも描きたいものをちょこちょこ入れ込んでいく様子を垣間見ることができます。
読者に挿絵の評判が良いことを知った五木寛之が山口のやることを徐々に認めていったというようなことも書かれていました。
ただ、親鸞の顔を描いてはいけない、という縛りは変えなかったようで、解説に「顔を描きたい」という本音も出てきます。

大判で690頁の本ですが、今380頁越えたところ。
急がずじっくり味わって読みたいと思います。

というわけで、今回は3冊ご紹介いたしました。
あ。
小説ぜんぜん読んでないじゃん、俺。
小説読まなきゃね。
次は小説を紹介できるようにがんばるです。
ではまた。ごきげんようさようなら。

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