虫けらだって生きているんだ友だちなんだ!小説『三体Ⅱ黒暗森林』を読んだら

前作で地球人類は、三体人から「虫けら」呼ばわりされましたが、第二部は、一匹の蟻がせっせと墓石を探検するシーンから始まりました。
蟻が蟻なりに世界を認識している様子が丁寧に描写されます。

三体Ⅱ 黒暗森林 上

第一部のようなゲーム世界の奇想や、ホラーチックなサスペンスは薄れて、静かに理詰めで進行していきます。
小説に限らず、漫画、アニメ、映画、テレビドラマなどのフィクションで、異星人の侵略や戦いを扱ったものを今までたくさん観たり読んだりしてきましたが、このシリーズは、「独特でありながらなんか懐かしい」ものになっています。
どこかでは『宇宙戦艦ヤマト』を思い出し、またどこかでは『マーズ・アタック!』を思い出し、でもやっぱりどれとも違う、という、読んでいてとても幸せな小説でした(地球人がひどい目に遭う物語ですが)。

また、「どこまでも冷酷な理詰めのようでいて、こってりした “情” がある」という、娯楽作品のヒットに必要な、「見たことがないものと、よく知っているもの」の組み合わせがあるのではないかな、とも思いました。

上下巻に分かれていますが、上巻は比較的落ち着いた進行でしたが、下巻でなかなか派手な展開になります。三体人強い。圧倒的。
「黒暗森林」ていうから、地球が侵略されて人類が三体人の奴隷になって「もうお先真っ暗だぁどうしよう」みたいな内容かと思ったら違ってました。もっと真っ暗でした。

三体II 黒暗森林 下

というわけで次は最終第三部『死神永生』。「ししんえいせい」と読むそうです。どういう意味かな?誰か死ぬのかな?神が死んででもずっと生きるのかな?
それより何よりいつ読めるのかな?

*第一部の感想こちら →宇宙に潜む(あるいは露わな)たくさんの “3”。大河SF小説『三体』を読んだら

三体 (日本語) ハードカバー

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