日本のどこやらややどこやらやも緊急事態宣言に蹴落とされたこの土曜日。
我が家の夕食はもんじゃ焼きでした。
いいよねーもんじゃ焼き。
ついついお酒も飲んじゃうよねー。いつも飲んでるけどねー。
ホットプレートで焼かれてゆくもんじゃたち(たち?)。
キャベツやら(やら?)で土手を作り
内側に液状ドボドボ入れて明太子もぶっ込んで
ぐつぐつしたところで糸状のチーズ投入
「チーズが溶けたら食べごろだよ〜」
と料理長(妻)。
しだいに輪郭がぼやけてゆくチーズ。
さらにぼやけ
さらにさらにぼやけ
もういけるぞ、
と、
ヘラを出す。
もんじゃ用のあのヘラを突き出し
チーズがとろけ、明太子でいい具合に色づいているあたりをジャカっと、
ジャ、
カッ!
て、
痛てっ!
痛てーよっ!
け
ぇ
ぇ
んしょーえーん!
いやー。
油断してました。腱鞘炎。
だいぶ良くなって、痛さも弱まり、痛くなる条件(手首のひねり具合とか方向とかね)も減っていたので。
ところがだがしかし。
もんじゃのさー、あのヘラでさー、すくって、ってその動作で痛いのね。右手首が。右手首の親指側が。
ああもう。
もんじゃも食えない体になっちまったのか俺は。
私が痛がっていると料理長(妻)が、お好み焼きをひっくり返すあの大きめのヘラを持ってきて、
「腱鞘炎にはこれだね。腱鞘炎はこれでガバッとすくって食いな」
ああ、
ああ、
ありがたいありがたい大きなヘラ。そして料理長の優しみ。
「腱鞘炎」が私を指す名詞になってるのは気になるけど。
こうして。
あのヘラで小刻みにガリガリやるもんじゃの楽しみは奪われましたが。
まぁそれでもおいしくもんじゃを楽しみました。デカいヘラでチーズもとろーり、明太子もじわじわおいしくいただきました。
腱鞘炎でも人生は楽しめる。
必要なのはデカいヘラ。
そんなことを感じた緊急事態宣言の夜でした。