冬休み映画劇場:ベタはいいけどムリモリはだめ。『神と共に 第1章:罪と罰 』、同『第2章:因と縁 』を観たら

日本公開時にちょっぴり噂を聞いていた映画。
その時は勝手に重くダークな、こちらの人生を問い詰めてくるような映画だと思っていましたが、そんなんではなく、とっつきやすい娯楽映画でした。

神と共に 第1章:罪と罰

自己犠牲的な救助活動で死亡した消防士ジャホンはあの世に行きます。
そこで49日の間に7つの地獄で裁判を受け、全て無罪で通過できればまた生まれ変わることができることを告げられます。
いきなり地獄らしいです。裁判のために弁護士も付きますが、ジャホンと三人の弁護団の奮闘が物語の軸になります。

弁護団にもいろいろ事情がありそうですが、とりあえずはジャホンの裁判が本筋です。
ジャホンは親孝行で、消防士という職業で何人もの命を救ったいいやつなんですが、言いがかりみたいな容疑で裁判にかけられます。
なんでしょう。それぞれのキャラクターが、謎はあるけどわかりやすくて「漫画みてぇだな」と思って観ていましたが、後で調べたら漫画が原作でした。
ただ私は日本のアクション漫画みたいなものを想像していましたが、絵柄を見た限りではちょっと違う感じでした。

アクションシーンもたくさんありましたが、ジャホンの人生の物語が、あちこちベタでありながらツボを押さえていて、最後はほろりとさせられました。ほろりとさせられたシーンもベタすぎて油断してました。それやるか、みたいな。
泣いちゃったけど。

弁護団の一人にドクチュンという名前の少女がいるのですが、韓国映画の少女ってなんかみんな似た感じだな、と思いました。『グエムル』とか『オクジャ』とか、外見も性格も似ているように思いました。

で、この映画、2部作で、第2章もすぐに公開されたのですが、物語は第1章でいい具合にちゃんと完結しているんですね。
第2章ってどうなるの?と思いながら立て続けに鑑賞しました。

神と共に 第2章:因と縁

第2章は三人の弁護団の過去が明かされてゆくお話でした。
「因と縁」というだけあって1000年前の重い因縁が三人を結びつけていました。
でもまぁ正直、「そうだったんだー」くらいの印象でした。
連載漫画で謎を抱えた三人組の活動を何本も見てからの謎の解明であれば感情移入の度合いも違ったかとは思いますが、第1章をさっき観たばかりだとちょっと薄い感情しか持てませんでした。
第1章で死んで怨霊になったジャホンの弟の死の謎も明かされるのですが、それもちょっとどうでもいいような謎でした。
弟くんの性格も第1章と随分変わっていて物語としてわざとらしくなっちゃってた気がします。
ベタはいいけど無理な盛りはしらけますよね。

弁護団の過去には触れずに、ジャホンの裁判だけのお話で1本の映画にした方が良かったのではと思いました。
まぁ、私の体力的な問題で2本めの細かいところについていけなかった、てこともあるんですけどね。

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