英雄か老害か子供殺しか。でもやっぱりかっこいい映画『トム・ホーン』“Tom Horn”を観たら

NHK-BSの放送を録画していたものを鑑賞。タイトルは知っていましたが初見です。実話に基づいた映画だそうです。最初にそう出てきた。
そして、スティーブ・マックィーン最後の西部劇だそうです。50歳で亡くなったんですね、マックィーン。
*ネタバレを含む内容になっています。

トム・ホーン [DVD]

荒くれだった西部開拓時代は終わり、比較的平穏な時代。荒くれ時代に大活躍して名を馳せたトム・ホーンも、有名だけどなんだかもう「過去の英雄」みたくなってました。
本人もそれを薄々感じてはいて、でも自分のやり方を変えられないでいました。荒っぽくしか生きられないのですトムは。
酒場で無理やり喧嘩を始めたのもそんな焦り、「俺はまだまだやれる」と確かめたかったのでしょう。

かつてはジェロニモを相手にしていたトムでしたが、今では対牛泥棒の仕事を依頼されます。
牛泥棒を次々に射殺するトム。平穏に慣れていた町の人はドン引きです。「そんなにはちょっと…」みたいな。
牛泥棒を殺すかたわらで町の女教師といい仲になったりしてます。昔ながらの口説き方がこちらでは功を奏したようです。

自分の生き方と時代がぴったり合って英雄になった男が、時代が移ることで不要とされていき、自覚はするけど自分を変えることはできない。やがて疎ましがられ、女にも去られ(「あなたの生き方にはついていけない」みたいなこと言って去っちゃうんですよ)、大事なものを皆失って自暴自棄のまま冤罪(らしい)で死刑になってしまう。

切ない映画なんですが、荒くれトム(悪人ではないんですよ)のアクションはかっこよかったです。自分が乗っている馬が撃たれて崩れ落ち、落馬しながらライフルで敵を撃ち殺すシーンとかびっくりしました。「なんだ今のは!」って5回くらい見ちゃいました。
大事にしていた馬を殺された怒りもすごかったですね。あそこでもう色々ブチギレちゃったのでしょう。

まぁこれ我々おっさん世代以降は感情移入したり時代に合わなくなった切なさ、みたいのを感じますが、若い人が観たら「ただの老害じゃん」で終わるかもしれませんね。
おのれ若造めら。
ああ…
あの頃の風が懐かしいぜ(どの頃だ)。

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