600 生まれて初めてでした

日々棒組み

日々棒組みもついに600。
この記念すべきナンバーにふさわしい、人生初の出来事が私に起こりました。

いやもうなんていうか。

53歳にもなると「生まれて初めて」の出来事になんてなかなか出くわさない。
ところが。
今日。
今日11月6日金曜日の夕方。
私にとって人生初めての出来事が起こったのです。
おこっ たのです。

それは夕方の会議の席でのこと。
本筋の仕事の話がひと段落した時、えらい人が言った。

「営業の人たちは身の回りをもう少し整理整頓してね。机まわりとか」

年間で一番忙しい時期で、たしかにみんな机の上がえらいことになってる。
しかし。
続けてえらい人は私の名前を出してこう付け加えた。

「オトーくんの机が一番整頓されてるな。せめてあのくらいに整頓してほしいな」

な。

もうなんかドキドキしちゃったよ。
人生で初めて。整理だの、整頓だので模範にされたの。むしろ逆を行く人生だったのに。整理だの整頓だのに背を向けるのが俺の生き様だったのに。母から毎日のように机の上をかたづけろと言われ続けた小学時代だったのに。
それが今やみんなのお手本。
実家の母に報告したい。11月6日を「整理整頓の日」に制定したい。

慣れない出来事に頬が赤らんでいただろう。瞳が潤んでいたかもしれない。初めて恋を知った乙女のように。
思えばこの繁忙期に突入する前に立てた作戦が評価されたということだ(参照記事→繁忙期を迎えるにあたって)。

この作戦は大成功だった。
去年までの私は、仕事中、机の上の紙の束をバサッと掴んで食堂に行き、広いテーブルの上でめくってめくってめくってめくって何かを探すということを毎日のようにやっていた。
ところがどうだ。もう繁忙期も中盤だというのに、今年はまだ三回しか食堂で探し物をしていない。
しかもそのうち二回は同じ探しものだ。
いばるとこじゃないけど。
しかし。
三十年のサラリーマン人生でたどり着いたメソッド。そこが約束の地であったのだ。俺が歩んだ道は間違っていなかった。

せーりせーとんせーりせーとんせりせとーん。
会議を終え、意気揚々と約束の地、我がデスクへ戻る。
でもあれ?
これが。
約束の地か?
これでいいのか?
たどり着いた約束の地にはFAXやコピーの束がバサリと置かれ、筆記用具がボロロンと転がっている。
確かに同僚の営業マンの机よりは片づいている。
なにしろ机が見える。
でもこの程度を見本にしていいのか?
ああ。そうか。
えらい人は言ってたね。
「せめて」
って。
「せめて机を見せてくれ」
そう言いたかったんだね、えらい人。

で、もうひとつ気づいたのは、仕事の量と机の汚さがみごとに正比例してるね、我が社は。今は詳しく語らないけどさ。
曲がったことと働くことと整理整頓が大きらい。
サウイフモノニ ワタシハナリタイ

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