日々棒組み690 私に日本語の乱れを憂う日々がやってきたたったひとつの理由

午前中、まだあちこちに雪の残る板橋区。
運転しながらラジオを聴いていたら、文化放送に金田一秀穂先生が出演していらっしゃりおられた。
話を聴いていると、日本語のいろいろなお話をしておらっしゃる。
昨今、日本語の乱れを憂うお言葉をあちこちで耳にするが、金田一先生はあくまで柔軟なスタンス。
「この言葉の使い方は正しいのですか?」という質問にひと通り見解を述べた後に「という説もあります。まぁ、言葉ですから」と付け加える。
たくさんの人の間で使われ、変化するのが言葉である。研究すればするほど謙虚になって当然だろう。私も昨今の「日本語の乱れを憂う」、実は説教してマウント取りたいだけのジジイどもには辟易していたのだ。言葉なんか変わってあたりめーだろ。わかったふうなこと言ってんじゃねぇ。

私が説教ジジイめらに憤慨している間にもあ金田一先生の話は続く。
「ぜんぜん」という言葉の最近の使われかたについても、「ぜんぜんの後には否定が続くべき」という意見に、「明治大正はぜんぜんの後に肯定的な表現が続く表現も普通にあった」と、そのような使い方をした文豪の名を挙げた。
そーだろそーだろ。言葉は変化してるんだ。たかだか数十年の自分の言葉の経験だけ(たいして勉強すらしてない)で、若いもんや現代社会を上からダメ扱いとかするんじゃねーよこの説教ジジイども(誰だ?)。言葉が生み出す大きなうねりの前にひれ伏せ。
新しい表現がダメだとかいうやつは正しい平安時代とかの言葉でしゃべってみろってんだ。

金田一先生の謙虚で柔軟な姿勢に心地よさを覚えつつ、昼食を買うために通りがかりのコンビニに入った。
おにぎり二個とペットボトルのお茶を手にレジへ。
レジの20代前半に見える若い女店員は、三つの品をピッピッピッとやって、
「514円です」
え?
おにぎり二個とお茶で?
レジの機械も「514」と赤い数字を表示している。
私の計算では330円だ。
だがしかし。
おにぎりは120円と110円(税込)で間違いないとして、お茶は?
100円のお茶を持って来たはずだが、たまに安いお茶の間に「特保」とかいうアコギな高額商品を忍び込ませるコンビニもあるため(本当にあるんだよ)、念のためお茶を指差し、
「このお茶はいくらですか?」
と訊くと
「あ」
と商品を見て、
「大丈夫です」
と、もう一度三つの品をピッピッピッ。
「330円です」

おい。

「大丈夫です」ってなんだよ。
お前、なんか間違えただろ。
そこは「大丈夫です」じゃないだろ。日本語違うだろ。
間違えたという事実を伝えた上で謝罪だろ。それが正しい日本語ってもんだろ。
俺が指摘しなかったら514円徴収したのか。
184円も多く支払わせたのか。危うく過払い金じゃんか。
あーもう乱れてる乱れてる。日本語が乱れまくってる。ホント最近の若いもんは日本語を正しく使えなくておじさんは暗澹となっちゃうよ。若いもんがこんな日本語使ってるようじゃ日本もおしまいだな。

 

linelink01

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