The ゴツい本。増田俊也:著『木村政彦 外伝』を読んだら

活字の子

おそらく正確には『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか 外伝』なんだと思いますが、それはさすがにあれなので(出版社も違うし)、この書名になったのではないでしょうか。

ゴツい本兄弟

この『外伝』は、さまざまなジャンルの人たちとの対談あり、木村政彦VS山下泰裕の考察あり、柔道を中心とした格闘技全般に関する記述あり、柔道の技の解説あり、とその内容は幅広い。それでいてとっちらかった印象にならないのは著者の熱気と、時に傷つき沈むことのある人間に対する優しさが全編を包んでいるからでしょう。ヒクソン・グレイシーとの対談の後に記された文章はちょっと目頭が熱くなりました。

どの対談相手も格闘技に対してそれぞれの視点や体験があって面白いのですが、綾小路翔の地元時代の話が妙に心に残りました。少年漫画みたいな日々だったようで。『男一匹ガキ大将』かよ、と。

バラエティに富んだ内容で四六判2段組で700ページ余りの読み応え、良い本でした。

ただ一つだけ。

ゴツい本好きの私はもちろん紙の本を購入したのですが、巻末の『ゴング格闘技』連載時の写真・キャプション完全収録のページだけは、電子書籍版であれば写真を拡大して見られたなぁ(解像度にもよりますが)と、ほんのちょっとだけ思いました。

まぁ、ド近眼の眼鏡を外して、仕事中の棟方志功みたいに顔を近づけて脳内で拡大しながら読みましたけどね。

blinknbpb
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