なんつーんだろ、ゴキブリが死ぬほど嫌いな人っているでしょ?そういう人は観るといいと思います。すげー怖いと思いますよ。
出ている人たち、ゴキブリを手で掴んだり、キッチンの流しにゴキブリが大量にいるのにすぐ横に食べ物を置きっぱなしにしたりと無防備きわまりない。観ていて「そこに置いとくなよ」とか突っ込みたくなる。
B級映画は無理な設定や展開に突っ込みながら観るのも楽しみ方のひとつだが、登場人物の生活態度に突っ込みたくなる映画は珍しいと思う。
1975年の映画で今さらネタバレもないだろうけど、以下内容に触れますのでご注意ください。
とにかくゴキブリが大量に出て来ます。たぶんほとんど本物です。 地底ゴキブリという設定です。そいつらが火を出します。猫を焼き殺します。火事を出します。人をヤケドさせたり噛みついたり、終盤では焼き殺したりします。
博士の研究によるとやつらは生肉しかたべないそうです。火を出すのに。
第2世代になるとなぜかやつらは知能を持ち、壁に並んで文字を現します。「X」とか「yz」とか「WE LIVE」とか。
不思議なことにゴキ文字を作るときにこいつらは後ろ向きで歩いて集まってきます。不思議な習性です。
第3世代になると真っ赤になって、羽を持って宙を飛び、火を吹いたり、なんかもうストロングです。
こんなやつらが繁殖したら人類は滅亡だ!と思って観ていたら、なんだかそうはならない感じで映画は終わりました。でも誰も幸せにはなれませんでした。
オープニングのクレジットに「Insect Sequences by」ってのがあったけど、「Insect」なのね。原題「BUG」なのに。
1975年というと「ジョーズ」とか「ローラーボール」とかと同じ年の映画ですが、調べたら「燃える昆虫軍団」だけは日本公開が1976年でした。
「ゴキブリはちょっと、」とか思った日本の配給会社の人が「ジョーズ」の大ヒットでゴキブリもいけるぜ!と輸入したのでしょうか。多少はあやかれたのでしょうか?よく知りません。
確実に言えるのは、「JAWS」はテーマパークのアトラクションになってますが、「燃える昆虫軍団」がテーマパークに現れることは絶対に無いだろうということです。
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