変わり映えのないリハビリから一週間が過ぎ去った。
1月23日:
というわけで診察の日。
有給休暇を取って万全の体制で病院へ(妻の車で送ってもらう)。
いつもは「リハビリ」のケースに診察券を入れるところ「整形外科」のケースに。
平日朝の病院は結構混んでいて、整形外科にはお年寄りが目立つ。
「あらどうしたの?」
「転んじゃったのよ」
老婆の会話も微笑ましい。
やがて名前を呼ばれ診察室へ。ここでまたちょっと待機時間があるのだが、医師と他の患者の会話もなかなか興味深くて退屈しない。
腰痛の患者らしき人の声が聞こえてくる。出勤しても大丈夫かと訊いていうようだ。
「腰痛は感染しないので行くなとは言えませんが、痛かったら休めばいいんじゃないですかねぇ」
と当たり前のやりとり。微笑ましい。
私の名が呼ばれ、「初診から七週間半」「骨の再生が認められる」ということで半ギプスを外してみましょうということに。
家ではほとんど外していたがこれでずっと外して良いことに。
ただ、まだ完治したわけではないので、
「開放感から野球とかやらないように」
と言われた。
私が最後に野球をしたのは確か小学5年生の時だ。
まそんなことはどうでもいいか。これで何かと邪魔だったギプスとお別れだ。まだ固まっていて充分に動かないので不便ではあるが、ギプス無しは開放感がある。思い切り野球でもしたい気分だ。
診察の後リハビリへ。
お湯のやつの後超音波。その後リハビリ師のマッサージ。
ベッドに仰向けで心持ちいつもより念入り。
指を握るより開く方が固くて痛い。リハビリ師が言うには、開くより握る方が力が強いので、握る方ばかりやっていると開かなくなるとのこと。
マッサージ後、今日は「超音波で見てみましょう」と超音波で見るやつのところへ。妊娠中の胎児を見たりするのと同じ仕組みのやつだと思う。
ドロっとしたのを患部に塗って器具を当てるとディスプレイに黒地に白く粗い画像が。
器具を動かすと画像も動き、「おそらく骨なんだろうな」というものが映っている。部分的なのでレントゲンみたいに「指のあの辺」のようにはわからない。
リハビリ師がディスプレイのスイッチを押すと静止画像になって、「この辺りが折れたところ、薄く白いところが軟骨ができているところだと思います」
やや曖昧な言い方が気になったが、「折れたところに大きめに軟骨ができて、それがやがて本当の骨になります」とのこと。うまいことできてるもんだ。私の手の中で小さな命が生まれかけているのだ。と言えなくもない。かな?
鳥軟骨って焼き鳥メニューにあるけど、あれ、鶏の骨を折まくって、治り始めたところで収穫すれば大きな軟骨が取れるんじゃないだろうか。
食ったら祟られそうだけど。
なんて動物愛護団体に知れたら突撃されそうな妄想はともかく。
ついに拘束具から解放されました。
リハビリ後に、外してあったギプスを指差して
「これもういらないですよね?」
とリハビリ師に言ったら
「まだ持っててください。また使うかも知れないから」
っておい。
そんなことあるのかおい。
仕方がないので半ギプスと包帯を上着のポケットに入れて持ち帰った。
もう使わずに済みますように、と祈りながら夕方には久しぶりに足の爪を切り、バリカンで頭を丸刈りにした。
よし。
よしこれで。
昨年までの厄は落としたぞ。
【骨折絵日記】スペシャル動画
って2枚をペラペラしてるだけだけんどさ。
『ミステリと言う勿れ』の菅田将暉です。
「天パをほっといたらエラいことになっちゃったの図」です。
*スマホで表示したらアニメになってないけど原因も対処法もわからないので「エラいことになっちゃった」方の絵も貼っておきます。脳内で合成して動かしてみてください。。
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