Netflixで『フランケンシュタイン』を観たら

楽しみにしていた『フランケンシュタイン』の配信が始まったのでさっそく鑑賞しました。
なんていうか、タイトルに「ギレルモ・デル・トロの」と付けたいような映画でした。
*多少内容に触れますのでご注意ください。

Netflix『フランケンシュタイン』

原作の構造を尊重しながら、ギレルモ・デル・トロ監督らしい要素も数多くあり、何よりデル・トロ監督らしい結末で、基本悲劇ですが後味が悪くならないようになっていました。
クリーチャーのデザインはやや控えめに思えましたが、命を得る前の、いろんな器具に繋がれている状態はなかなかそそられました。

原作ではかなり残虐行為を重ねるクリーチャーですが、この映画では冒頭の北極のシーン以外はあまり凶暴な印象は受けませんでした(そこで殺された船員は気の毒でしたが)。北極シーンではちょっと怪獣映画っぽさも感じました。
デル・トロさんはいつでもモンスター寄りです。
『大アマゾンの半魚人』は大好きだけど半魚人が死んでしまう結末が悲しすぎる、みたいなことを言っていて、その思いは『シェイプ・オブ・ウォーター』の結末に込められています。
モンスター寄りなのと、途中はともかく結末は救いのあるものにしたい主義のように思えます。
そう考えると、解釈が分かれている『パンズ・ラビリンス』の結末も「見た通り」でいいのかもしれません。

『フランケンシュタイン』原作小説の感想はこちら →傑作怪奇人造人間SF!メアリ・シェリー『フランケンシュタイン あるいは現代のプロメテウス』“FRANKENSTEIN;OR,MODERN PROMETHEUS” Mary Shelleyを初めて読んだら

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シェイプ・オブ・ウォーター (字幕版)

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