千葉真一主演の『ドーベルマン刑事』ほどではないけれど原作とは随分違ってました。
原作ファンが知らずに観ると面食らうでしょう。逆に原作を全く知らない人が観ると「?」が多いでしょう。
エレンとジャンの確執とか、ハンジ役の石原さとみのあの演技とか、大食い女の食物に対する執着とか、原作を知っていれば「ああそうそう」だけど、全く知らないと「なんでそこまで?」じゃないでしょうか?
原作ファンが原作と違うことを承知しつつそれでも原作の設定を透かしながら観るような映画になってました。
でもこの映画は、世界観とか物語とかキャラ設定とかは必要最小限の感情移入ができれば充分で、巨人と立体機動装置に現実感を持たせられればそれで成功なんじゃないかなと思います。
その点では巨人は文句なく満点、立体機動装置は、う〜ん、75点くらいかなぁ。かっこいい戦闘シーンにはなってるけど、実戦で使う前にデモ的に使うシーンがあれば良かったかなと思います。
最初に巨人が現れるまでがだらだらしてて「ダメ映画か?」と心配になりましたが、巨人が現れてからは退屈しませんでした。
冒頭だけ乗り切ればあとはだいたい大丈夫。時々「こいつら何やってんだ?」ってところは散見されますが、巨人が出て来ればそんなことどうでもよくなります。
ちょっと微妙な感想になってますが、特撮怪獣映画を愛している私としては、最後の巨人同士の格闘シーンとエンディングの最初の音楽で、もう満足スイッチオンでした。原作ファンの妻と娘といっしょに観に行きましたが、満場一致で後編も観に行くことに決定。
特に、原作とアニメ版を愛していて「実写版は別に興味ないけど」と言っていた(リヴァイ兵長ラブの)娘が「思ってたよりずっと良かった。エンディングはすごくいい」と言っていたことを書き添えておきます。
重い上に操作性が悪い公式サイト。ブログを書く参考には使えませんでした。→進撃の巨人 ATTACK ON TITAN公式サイト
*実写映画版の小説版は8月7日発売。後編の話も載ってるのかな?
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コメント
[…] *鑑賞当日の素直な感想→『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(前編)』を観たよ […]