日々棒組み694 死体になった私に息子がかけた言葉とは?

なぜこんな話をしようと思ったかというと、会社での空き時間、ネットをあちこち覗いていたら、「子ども(幼児期)とそんなに遊ばなくてもいいじゃん。おままごととかキッツイよ」「そーだそーだ」というようなやりとり(やや不正確ですが)を目にしたからです。
まぁ結論からいうと、何をどう言葉でとりつくろおうと何をしようと子育てなんてどうせ親の都合なんだからお好きにどうぞ、なんだけど、読んでてちょっと思い出したことがあるのでそのお話を。

あれは、こないだ結婚した長男ショウヘーが幼稚園児だったころ。
前の日に飲みすぎたかなにかで眠くてしょうがない私のところにショウヘーがやってきた。
「おとーさん、あそぼ」
そうだよね。遊びたいよね。君は。
でもお父さんはさ、、、、
「おとーさん!あ・そ・ぼ」
ああ、遊ぼうねそうだねそうだねえとえと、なにしようか?
とろ〜んとした私の灰色の脳細胞に閃光が走った。
そうだ。
「死体ごっこしようか?」
「うん!」
「お父さんが死体ね」
「うんっ!!」
「お父さん、死体だから死んでるのね」
「うんうん!」
「お父さん、死んでるから動かないのね。じゃ、始めるよ」
「うん!うん!」
バタッ!

というわけで、こりゃいい遊びを思いついたと。
ゆっくり遊んだんですよ。死体として。命なき者として。
まぁでもなんつーんだろ。
子どもはわがままだよね。
どんな遊びもあっという間に飽きちゃうんだよね。
あれは「死体ごっこ第2回」が始まってすぐ。
「したいごっこじゃないおあそびしよ」
「お父さん死体だから聞こえないよ」
「ねぇ」
「…(無言。死体だから)」
「ねーえーっ!」
「ウガァ!ゾンビふっかぁつ!」(やけくそ。意味わからんが)
「うひゃひゃひゃひゃひゃ!」

というわけで「死体ごっこ」は第2話であえなく打ち切りになったとさ。

で。

俺が本当に死体になった時にショウヘーはこのお遊びのことを思い出すんだよね。
そして言うんだ。

「おとうさん、したいごっこはもうやめて、ちがうおあそびしようよぅ(泣)」


blinkani

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