不安で泣きそうになったので漫画『風の谷のナウシカ』を読んだら

雑誌連載時には読んでいなくて、単行本が発売される都度買って読んでいましたが、通して読むのは3回目でしょうか。
前に通して読んだときに栞がわりにしたんでしょう、ネット通販で買った別の本の納品書が挟まっていて、日付を見たら2011年の3月の終わりころでした。不安になると読みたくなるのでしょう、ナウシカ。

劇場アニメ版は「何度目だ」ってくらい観ましたが、原作を読むとアニメ版のまとめっぷりの巧さをあらためて感じます。
そしてこの原作の、さらに進む深さ重さ昏さも。

なぜか第5巻が2冊あったので第5巻だけ2回読みました(嘘)。

今更内容を紹介するまでもないと思うので、いくつか気に止まったセリフを並べてみます。今だからこそ気に止まったセリフになりましょうか。

生きねば
………
………

『風の谷のナウシカ』より

これがナウシカの最後の言葉ですね。
すごいクライマックスを迎え、世界の謎がかなり明かされ、物語としてはしっかり完結はしますが、ナウシカたちの世界に「すっきりこれで解決」は訪れません。あるいは「今は大変だけどこっちにまっすぐ行けば大丈夫」と言うような道が示されるわけでもありません。

「生きねば」の後に「…」(三点リーダー)が6個も付いてます。
これは、割り切らないまま終わらせた物語の余韻だけでなく、読者ひとりひとりに与えられた余白なんじゃないかと今回読んで思いました。
ナウシカも「生きねば」の後に何か思うところはあり、読者はそれを無意識であれ感じるのでしょうが、それは読者本人の「生きねば」に続く何かでもあるのだろうと思います。
今の自分の場合はどんな言葉が入るかいろいろ考えてしまいました。
ここには書きませんが。
いくつか考えてるうちに「大喜利みてぇだな」と思ってやめました。

私は最初の写真の版で読んでますが、A4判の豪華本もあります。でかいなすげーな。

豪華装丁本「風の谷のナウシカ」(2冊セット) (日本語) 大型本

レビューによると紙質も良いそうで、本として欲しくなります。

下は普及版。「トルメキア戦役バージョン」てなんだ?箱入りをそう呼んでるのかな?

風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」

blinktasu
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