537 ふるさとはいつもなつかしいらの巻

兄のLINEスタンプに地元の富士宮弁を入れることにしてから、どんなのがあったか時々ネットで調べてます。
ほらもう高校卒業してからかれこれ35年も住んでにゃーからすっかり標準語だら?
スタンプで使うにはちょっと「?」だけど、どうにも懐かしい言葉をいくつか見つけました。
「ぶっくらす」とか。

大手古本屋チェーンみたいな言葉ですが、「殴る」とか「強めにたたく」って意味です。喧嘩のときに「お前殴るぞ」って言うより「わりゃ、ぶっくらすぞ」って言ったほうが勢いがあるでしょ?バーン!って、ババーンって(「わりゃ」は「お前」って意味ね)。
「殴る」って言うと多少テクニシャン的な香りがしますが、「ぶっくらす」はもっと原始的な、ドカーン!って感じでしょ?ドカカーン!!って。富士宮にいた頃はよくぶっくらしたりぶっくらされたりしたもんだぜ(嘘)。

あとこれ、「しゃばける」。
布や紙などが「破れる」という意味。「しゃばけてる」と言ったら「破れてる」ってことです。 大学の何年のときだったか出身高校の柔道部の練習に参加したことがあるんですが、練習前に後輩が自分の柔道着を見て叫びました。
「しんじらんにゃーしゃばけてるー!!」
「信じられない(柔道着が)破れている」と言ったんですね。激しい稽古の結果なのでしょう。
言い方に妙な勢いがあったのと懐かしさとで私が笑ったら「何がおかしいんだ?」って顔されましたっけ。

富士宮の方言について調べているとこんな記述もありました。
「アクセントは標準語と同じである」
なるほど。
敬語で話しているとあまり出ないですからね。
でもだからこそ方言が混じると目立ったり誤解もされそうです。
「走る」ことを「とぶ」って言うんですけど、約束の時間に遅れた相手に「とんで来い」とか言うと「そんな無茶な」と思われるでしょう。
普通に会話していて最後だけ「みゃあ」とか付いたら相手がずっこけそうだし。

結婚して妻に指摘されるまで方言だと思ってなかったのが「のっくむ」。
「飲み込む」って意味ですが、「のっくむ」って言ったほうがごっくんってノドの動きまで目に見えるような気がして雰囲気あると思いますがどうでしょう?
私なんか「のっくむ」って言わないとうまくのっくめないような気までします。
「のっ」で口の奥に送って、「くむ」でノドを通過していくイメージね。

あらためて目にすると懐かしい言葉ばかりですが、中にはこれって方言だったのー?っていうのもいくつかありました。自分で気づかずに使っているかもしれません、富士宮弁。
そんなわけなので、私の文章に富士宮弁が混じっていても笑って見逃してくれるとうれしいら。もしくは優しく指摘してくれても感激だら。
じゃ、きょうはここまで。やきそば食えよー。

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