なんだこの既視感は!『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』を観たら

テレビの番組表を観ていて偶然発見。
『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』

「?」

「岡本太郎?特撮?なんだそりゃ?」

遅い時間だったので録画して観たらすでに第4話でした。
そしてまさに「なんだこれは」な番組でした。

第4話のサブタイトルは、

「同じことをくりかえすくらいなら、死んでしまえ」

「死んでしまえ」ってあんた。
誰に向かって言ってるんでしょう。
でもいいですよね「死んでしまえ」。
「〇〇なら死んでしまえ」といつか誰かに言いたいものです。もちろん自分に対してでもいいんです。大事なのは叱咤になっているということですね。励ましになってる。

内容はもう、「岡本太郎式特撮活劇」という言葉が説明しきっていて、岡本太郎作品が奇獣となって暴れるのを巨人TAROMANがやっつけるっていうかなんとなく追い払うっていうかなにかにもつれこむっていうかそういう感じでした。途中途中に岡本太郎の言葉が紹介されたりします。
面白い。こりゃ面白い。
もっとTAROMANを!録画だ録画!
と思ったのですが、録画をすぐに観なかったおかげで、次に録画できたのは第8話でした。5分番組で、番組表を普通に表示しただけだと上下の番組に挟まれて見えなかったりするんですね。

というわけで1〜3話、5〜7話は観られませんでした。
人生を損した気分になりました。「特撮」とか「マン」とか番組名にあったら俺に教えてくれるシステムとかできないかなぁ。
8話、9話と観ていくうちに、面白いんだけどそれだけに全話見られなかった喪失感が重くなってゆきます。
ところが。
第10話終了後即一挙放送のお知らせ。
10話(最終話)放送翌日1話~5話、その翌日に6話~10話が放送され、無事全話視聴することができました。

タイトルや劇中に出てくる岡本太郎の言葉はなんか真面目に聞いちゃいましたね。
主題歌の「うまくあるな きれいであるな ここちよくあるな」も心に刺さります。毎回。

それから、観ていてなんでしょう、「既視感」みたいのをちょいちょい感じました。「なんか観たことあるような気がする」と感じてしまうのです。
現代に作られた番組を過去実在した作品の態で放送しているのですが、時々本当に過去(50年前)にあった番組なんじゃないかと錯覚しそうになるくらいでした。

なんでこんな既視感を感じるのかなぁ、と考えましたがわかりませんでした。強いて言えば映画『大日本人』や、昔好きだったゲーム『AZITO2』にうっすら部分的に共通点があるかな、という程度でしょうか。あとは時々見かけるシュールなコマーシャルとかかなぁ。
まぁ、「同じことをくりかえすくらいなら、死んでしまえ」なので、唯一無二ということでいいのですが。

全話録画したので、何かしょぼくれた気持ちになった時に観るようにしようかと思います。

公式ページなど↓
NHK『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』

展覧会岡本太郎

タローマン大ずかんPDF

岡本太郎の言葉にもあらためて注目ですね。

自分の運命に楯を突け

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