新春映画劇場2023年『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』

あけましておめでとうございます。

お正月といえばやっぱりギレルモ・デル・トロ映画ですね。
というわけでこれを鑑賞。

『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』

予告編 →https://youtu.be/ZZOTxCSiT_U

ピノキオなら知ってるよ。
と言う方も多いかと思いますがそこは「ギレルモ・デル・トロの」。ひと味もふた味も違います。
ピノキオといえばディズニーのアレが思い浮かびますがあれはあれで原作をだいぶソフトに改変しているそうです。
原作は未読なのであっちもこっちも原作比較でどうなのかは分かりません。

で、このギレルモ・デル・トロ版、第一次大戦下のイタリアが舞台です。戦時下ではありますが、木彫り職人のゼペットは一人息子カルロに愛情を注ぎ幸せに暮らしています。自分の仕事を継がせたいみたいな雰囲気も漂ってます。村人たちもそんな二人を暖かく見守っていました。ところが。

空襲帰りの爆撃機が機体を軽くするために落とした爆弾のおかげでカルロは死んでしまいます。
絶望したゼペットは酒浸りになり、無為に日々を過ごすようになります。カルロの墓の横に埋めた松ぼっくりが芽を出し成木になるまで。
酔っ払いゼペットは突然思い立ち、松の木を切りたおし木彫りの人形を作り始めます。
でも酔っ払っているのでなんかぞんざいな造作です。
ゼペットは教会のキリスト像の製作を任されるほど腕の良い職人だったのですが、カルロの死から立ち直れないまま腕も落ち、精神状態も落ちたままだったのです。
かろうじて形になったあたりでゼペットは作業を放り出してしまいます。

この映画はストップモーションアニメで作られています。
レイ・ハリーハウゼンとか最近だと『犬ヶ島』みたいのです。
人形をちょっとずつ動かして撮影するあれですね。
でもあんまり見事に滑らかに動くのでまるでCGみたいです。
例えが変な気もしますが、デジタル処理もかなり施しているようなので(動きではなく光の効果とか余計なものを消すとか)、デジタル感強いです。

ピノッキオの良心回路であるコオロギの造形は、6本足に細かいトゲトゲが付いていたりしてなかなか「リアル虫感」があります。嫌な人は嫌かもしれません。
木の精霊がピノに命を与えるのですが、これがまた美しい恐ろしさ。ディズニー的ピノキオを期待して親子で見たりすると子供が泣き出しそうです。
そういう善人親子はディズニーのあのピノキオイメージの実写版がありますのでそちらをご覧ください。 →https://youtu.be/qxBB0KyeoHs

デル・トロ版はムッソリーニが出てきたり、ピノッキオが軍事訓練を受けたりとハードな要素が盛り込まれてます。また、「死」を感じさせるものになっています。
結末も「おお、そうなるんだぁ」という感じでした。
ディズニーの『ピノキオ』が好きすぎる人や、6本足のリアルな昆虫の足がダメな人以外は見応えを感じられるのではないでしょうか。

メイキングも配信されています。
『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ:手彫りの映画、その舞台裏』

これ観たらもう一回最初から観たくなりました。

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