日々棒組み958 新工場で勤務開始したら

というわけで。
勤務地が変わりました。
どーゆーわけ?
親会社が大きなグループの傘下になって子会社だったうちの会社が親会社に吸収されて必然的にグループ会社になりました。
なんつーかマトリョーシカ状態。

というわけで。
グループの意向で工場が移転することになり、4月から私も新工場勤務となりました。

「なんか家賃が安いからお前ら4月からここな」
みたいな強引な移転でした。
クラッシュギャルズに憧れて女子プロレスに入門した少女が巡業中のある日突然、
「おまえ今日から極悪な」
と言われ、ダンプ松本、ブル中野らの極悪同盟に加入させられたような強引さ。

ただ、新工場といっても新しく建てられたわけではなく。
元々なんかの工場だか倉庫だかだったような物件。
いやホント。
なんだったんだろこの建物。異様に細長い。間口が約12メートルくらいなのに奥行きは150メートルくらいある。
天井も異様に高い。楽勝でキリンが飼える。なんだここ?
壁には所々半端な大きさの板が打ちつけてあったり、正体不明のパイプに正体不明のハンドルが付いてたりする。なんだここ?
非常口ドアの前にはぶっといパイプが配置されていて、そのドアは開けられない。だいじょぶかここ?
非常時でも出口は通常の出入り口ひとつだけ(建物の短辺一箇所)。何かあったらそこまで走るのだ。運悪く最奥部(最深部?)にいた人は150メートル。パニック映画のシーンみたいだ。
しかし。150メートル走り抜いて出口に辿り着いても安心はできない。そこを出るとそこには「液化窒素」のタンクがそびえ立っているのだ。
液化窒素。
そう。『ターミネーター2』のアレだ。
T-1000をカチンコチンにしたアレ。もしもその非常事態が大地震で、タンクが損傷して液化窒素が漏出していたら…
T-1000は再生したが人間にはありゃ無理だ。ひょっとして社員の誰かがT-1000だったことが判明するかもしれないけどそんときゃ死んでる俺ら。運命なんかない。

とまぁそんな感じの工場に今週5日間通いました。
最初はそのオンボロぶりに、
「こんなとこかよー⁈」
と思いましたが不思議なもんで。3日目にはなんだか楽しくなってきました。
応急修理してそのままのようなつぎはぎの壁。いつかは回してみたい謎ハンドル。隣のまったく無関係の別会社工場が覗ける(あっちからも覗ける)不思議な小窓。キリンが飼えるどころかモビルスーツかメカゴジラの工場のように(無駄に)高い天井。何もかもみな味わい深い。

人生いたるところに青山あり

だ。
「お前今日から極悪な」と言われて涙を流した少女(宍戸江利花)も、後にアジャコングとして一流プロレスラーの道を歩んだのだ。
何を沈むことがあろう、何を嘆くことがあろう。
ここで働き、生きていけばいいのだ。置かれた場所でヘラヘラしてればいいのだ。
ちょっと不安だった通勤も3日で慣れた。心配していたバス路線も意外と苦にならない。つか結構楽しい。いいではないかここで。

だがしかし。

営業の私は4月末にはここではなく、神田の事務所に移るのだ。
まぁここは4月中だけって知ってたんだけどさ。
というわけで。

月末からは神田勤務です。
思い起こせばだいぶ前。神田でスタートした私のサラリーマン人生。
どうやら神田でゴールを迎えることになりそうです。
たぶん(「お前今日から名古屋工場な」とか言われない限り)。

神田に移ったらまた報告しようかと思いますが、この工場よりはつまんないだろうなーと思います。普通で。

blinktasu
タイトルとURLをコピーしました