前回なんだこりゃだったアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』(参照→なんだこりゃなアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第15話ずんべら霊形手術を観たら)。
「なんだこりゃ?」と思った人は多かったようで、私のブログとしてはtwitterや検索からのアクセスがいつもよりちょっと多かったです。
とうわけで第16話。今回は海座頭。海の妖怪ですね。
私の手元の『決定版 日本妖怪大全』によると、「海坊主の仲間」だそうです。
今期のヒロイン犬山まなちゃんがお父さんの故郷である境港に遊びにいく場面から始まります。
鳥取県境港市は原作者水木しげる先生の故郷でもあります。
境港市の観光PRみたいな場面が続きますが、この町は問題を抱えていることがやがてわかります。
もともとの住民と、都会から移住してきた新しい住民との間で祭りのやり方で意見が対立し、祭りの開催すら危ういことになっていたのです。
これはタイムリーな話題をぶっ込んできた!さすが鬼太郎じゃ!
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、今ネットでは「田舎暮らしサイコー!みんなおいでよ!」と呼びかける民と、実際田舎に移住したらそこのしきたりみたいのうっとーしー、とか、村の実力者に睨まれてゴミも捨てられないとか、散々な目にあっている民の意見があふれていて、旬の話題になっているのです。
楽しみにしていた祭りが開かれないかもと聞かされてがっかりしたまなちゃんはひとりぼっちで線香花火とかしてます。
境港には偶然でしょうか、ねずみ男も財宝の噂を聞きつけてやってきたのですが、そこでいつものように妖怪の封印を解いてしまい、漁船が行方不明になったり、捜索に出た舟も襲われたり、と怪事件が起こります。
鬼太郎が解決に乗り出し、海座頭の目的も明らかになっていきます。今まで封印されていた海座頭が鬼太郎のことを知っていたのはちょっと不思議でしたが。
さらにいろいろ都合のいい展開もありつつ、おじさんが野球をやってたとか住民同士の対立の解消とか伏線は律儀に回収されていきます。
船幽霊が海座頭の手下ということになっていて(『決定版 日本妖怪大全』にはそんなこと書いてないけどさ)、クライマックスは住民と船幽霊の綱引き大会に。ここは笑っちゃいました。
猫姐さんや砂かけ婆たちの活躍もあり、綱引きに勝利し、海座頭も退治(封印?)され、祭りも無事開催され、境港に平和がやってきましたとさ。
境港の人々の顔が、妙にリアルに描かれていたような気がしたけど、モデルがいるのかなぁ。
さぁて来週の鬼太郎さんは?と思ったら次回も境港で事件が起こるようです。さすが水木先生のお膝元。第17話は「蟹坊主と古の謎」。蟹坊主怖いよね。デカい人面蟹。