大人の赤影か諸星ルパンか。映画『ZIPANG』を観たら

なんでしょうこれ。面白い。
諸星大二郎が「ルパン三世みたいな漫画を」という注文を受けるとこんなの描きましょうか。ちょっと違いましょうか。

amazonプライムビデオ ZIPANG 

お尋ね者の盗賊地獄極楽丸とその手下
賞金稼ぎの鉄砲お百合とその手下
徳川家康の配下の忍者軍団
古代の怪人たち(?)

が、黄金(やらなんやら)を巡って大乱戦。
アクションから始まってアクションでつないでシュールで不思議な場面をアクションでつないでややベタなセリフと何語かわからないセリフが入り混じる中アクションが繰り広げられて行きます。
あまり説明的なものが無いままアクションが続くので『宇宙刑事シャリバン』の「魔界ニュータウン」を思い出しました。
スーパー戦隊ものの「先へ先へ」と引っ張るスピード感と似ていると思ったらエンドロールに「ストーリーボード 雨宮慶太」とありました。
アクションのアイデアを出し惜しみなく突っ込んで「理屈や完成度は気にせずとにかくやっちゃえ」という勢いを感じます。
娯楽映画に対して「肩が凝らない」という言い方がありますがそういう感じ。
それでいて古代からの因縁みたいな話も絡んでいて、妙な「昏さ」も感じます。

地獄極楽丸役の高嶋政宏は「絵になる」俳優だと思いますが、私は鉄砲お百合の安田成美の鼻筋がきれいだということにこの映画で今さら気づきました。
鼻筋フェチの私が選ぶ鼻筋女優第2位ですね。
ちなみに第1位は『緋牡丹博徒』の藤純子です(その件はこちら → なによりもお竜さんの横顔の美しさに目が釘付け『緋牡丹博徒 花札勝負』を観たよ)。

記憶で描いたらいろいろ違う

あ、あと、土偶みたいなパワードスーツも良かったな。動きがかわいくて。

そんなわけで。暗い話題が多い昨今ですが、こういう痛快映画を観て、手洗いうがいを励行して、明るく過ごしたいものです。

blinkani
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