インスタントテレビのおもひで

何箇所かに書いたので、目にしている方もいるかもしれませんが、ここのコンテンツとしても残しておきます。
私が「西域探行絵巻」を連載させてもらっていた「インスタントテレビ」さんのブログに書いたものです。

以下転載***

私が書いていた『爆ぜるパパパヤ』には幻の第一話が存在します。
内容があまりに過激だったため、圧力団体に攻撃され、泣く泣く封印したのです。
というのはもちろん嘘で、書いているうちに、「あんまり面白くないなー」と思ってやめてしまったのでした。
でも絵は何枚か描いたので、一枚だけ公開させてください。せっかく描いたので。

papapayab

タイトルは、『勇気戦隊キャップマン』。
ある部屋に飾られている戦隊のボトルキャップが会話するという内容で、
1.登場篇 片足で立つポーズのピンクは足が疲れて機嫌が悪い。
2.巨大ロボが欲しい篇 グリーンが向きを変えられていてテレビが見えない。
3.レッドダブり篇 毎日レッドが増えてゆく。 最後にレッドが一人になるが、もともといたレッドなのかはわからない。
4.第2段篇 ボトルキャップの第2弾が登場。ポーズが違う。ピンク同士が大喧嘩。
5.さらばキャップマン篇 新番組が始まって、新しいボトルキャップがやって来る。 「狭くはなるが正義を守る者同士、仲良くや、あららー」 捨てられるキャップマン。 ゴミ袋の中 「ちょっとあんた何やってんのよ」 「ピンク、前から俺は」 「どこ触ってんのよ、エロブルー!レッド、何とかしてよ」 「ピ、ピ、ピンクお、俺も!」 「うぎゃあ!」

と、だいたいストーリーもできていて、これで5回はいけるはずだったのですが、絵を描く労力に比べて面白さが足りないように思えたので没にしました。
キャップマンを没にしてから、あまり時間が無くて、どうしようかなーと悩んでいたのでしたが、ある日の明け方、『西域探行絵巻』の「其の一」と「其の二」をセットで思いついて、事なきを得たのでした。  (つづかず)

***転載以上

そんなわけで、十年前にこんなことになっていたのでした。「キャップマン」を切り捨てたおかげで「西域探行絵巻」を書くことが出来てほんとに良かったと思う十年後のオトー(52歳)でした。

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