そんなわけで平昌だ。来年の今ごろ何かの検索でここへ来た人のために書いておくけど「ピョンチャン」だ。
そしてピョンチャンといえばカーリングである。
他にもいろいろ競技はあるがここはカーリングである。
他の競技と比べてゆったり進むのでみんなして競技に関係ないところまで掘り返して楽しんでる。おやつとか。言葉とか。誰かがマリオに似てるとか。
スピード系のスケートだと「速ぇーなー」などと言ってるうちに終わってしまう。でなけりゃ転んだ時の「あっ!」だ。
カーリングは競技に詳しくなくても、もっというとスポーツとか別に好きじゃなくても楽しめる稀有な種目だと思う。
競技中のおやつも、スポーツのための商品じゃなくてお菓子とか果物とかなのもなんかいい。日常的つーんだか自然体つーんだか。
そして作戦を大声でやり取りするあのあっけらかん感。
なんでこんなこと書いてるかというと、今朝ゴミ出しいくとき「そだねー」について考えていたんですね。
日本カーリング女子は「そだねー」だけで会話すればいいんじゃないか、と。
カーリングって声を出してやる競技だからそれを全部「そだねー」でやりとりすんの。どう?
氷を掃く時も急ぐときは「そだねそだねそだねそだね」連発。
とか考えてるうちに思い当たったのね。
「そだねー」って普通に使うよなぁ。イントネーションも微妙な程度の差で、そんなには特別じゃないよなー、って。
使うよね?
北海道訛りみたいに言われてるけどそうなの?
私は静岡県出身だが、あのイントネーションに近い言い方するような気がする。あの「そだねー」が注目されてから何度も聞かされているので引っ張られてよくわからなくなってる気もするが、連発しなければそんなに違和感ない普通の言い方だと思うんだけど。
しかし、今いちばん戸惑っているのは突然注目された「そだねー」であろう。
今までごく普通で目立たない、他の多くの言葉に埋もれて生きてきた「そだねー」。
突然注目されて、どう振る舞っていいかわからない「そだねー」の姿が目に浮かぶ。
でも「そだねー」、そんなに心配することはないよ。
オリンピックが終わって女子チームが帰国した時、空港で出迎えたファンが「そだねー」と声をかける。紙に書いて掲げているファンもいる。銅メダルをとっていたら「銅だねー」と声をかけるお調子者もいるかもしれない。その後出演したテレビ番組でチーム全員で「そだねー」と言わされる。
まぁそこまでだね。一瞬すごく恥ずかしいけどそこで終わり。無理矢理言わされた時点で「そだねー」は元の、何者でもない、目立たないけどいごごちのいい一般の言葉たちの中へ帰っていける。よかったね「そだねー」。
え?
このまま終わりたくない?流行語大賞を狙いたい?
あれ年末だからなー。それに最近面白くないじゃん。何に気を使ってんだかなんでもかんでも並べちゃってボケボケじゃん。
だからそんなとこ狙うのやめてゆっくり余生を過ごしなさい。