神様、神様はいるのですか?映画『特捜部Q:Pからのメッセージ』を観たら

というわけで「特捜部Qシリーズ」映画3作目『Pからのメッセージ』鑑賞しました。

QだのPだのオバケの兄妹かよ。
と、突っ込みながら観始めたら、姉と弟、とか兄と弟、とかの子供の関係が大きな意味を持つ映画でした。

特捜部Q Pからのメッセージ(字幕版)

特捜部Q、未解決事件担当部署として定着したようで、「これなんかどう?」みたいに、海岸で見つかった謎めいたボトルメッセージが届けられます。
しかし、ボトルメッセージが届けられたQ部屋にはアサドと秘書のローセしかいません。なんか暇そうにボクシングの練習とかしてました。
カールは精神的に参っていて、とても仕事ができる状態ではなく、課長命令での休職中だったのです。相棒のアサドですらろくに連絡が取れないくらいです。
カールに何があったのでしょう?
前回の事件の悲惨な結末のせいでしょうか?
それとも別の何かが原因でしょうか?

問題のメッセージはほとんど読めないような状態で、「未解決事件」どころかそもそも「事件」じゃないような気もしますが、アサドはカールを誘い、この一件の捜査を開始します。
アサドは仕事をさせることでカールの状態を改善させたかったのでしょう。

初めはフラフラと抜け殻のようにアサドの後ろに着いているだけだったカールも、メッセージの解読が進み、「何かある」と感じると積極的に捜査に関わるようになります。さすが仕事人間。

例によって現在の出来事と過去の出来事とさらに過去の出来事のシーンが区別なく交錯します。
カールたちや同僚が出ていないと初めはどの時制の出来事かわかりません。
そして、前2作に比べて、現在の事件の比率が高いように思えました。ちょっとバランスが違う感じ。

今回の事件は宗教や信仰が深く関わるものだということが徐々にわかってきて、神を信じないカールと、信仰を大事に思っているアサドがそれについて語る場面があります。
その時は二人の価値観は平行線なのですが、結末で、カールに変化があったことが示されます。私ここで泣きました。

全体にハラハラドキドキ度は全2作の5割増し、でも嫌な事件度は10割増しでした。

今回も傷だらけで事件を解決したカール(いやホント、常人なら立ち直れないくらい精神的に深い傷)。
4作目の冒頭とか、今作の初めよりもっと酷い状態になってるかもしれません。
これは見届けずにいられないので、映画版第4作『特捜部Q カルテ番号64』、近日中に鑑賞予定です。

特捜部Q カルテ番号64(字幕版)

ありがとうAmazonプライムビデオ(と一応言っておこう)。

そしてやっぱり原作も読みたいなぁ。

特捜部Q-Pからのメッセージ(上) Kindle版

blinktasu
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