ま、いちおう観とくか、スター・ウォーズだし。
くらいで観始めたのですが、ナメてました。ハードです。ハードな戦争(ウォーズ)です。
映画よりよっぽどウォーズではないでしょうか。タイトルに「ウォーズ」がふたつ重なってるのも伊達じゃないということでしょうか。
それに比べたら映画版のサブタイトルは「希望」だの「復讐」だの「帰還」だの、ぬるくてちまちました言葉が並んでます。ウォーズしろウォーズ。
いやホント。アニメだから子ども向けだろうとタカをくくっていた昭和おやじセンスが恥ずかしいです。
毎回タイトルの後に日めくりカレンダーの格言みたいのが表示されるので、子ども向けに正義とか良識とかを楽しくわかりやすく教える番組なのかな、と思わせといて(そういう面もあるのですが)、なかなかハードなドラマをぶっ込んできます。
オープニングエンディング含め、1回 22、3 分ですが、一つのエピソードが4回とか続くこともあります。もう長編映画並みの物語量。
映画のエピソード2と3の間の話で、アナキン・スカイウォーカー、オビワン・ケノービ、アナキンのパダワンであるアソーカ・タノ、の活躍がメインなのですが、3人ともどんなピンチでも死にはしないことはわかっているので安心して観ていられます。アソーカも『マンダロリアン』に出ていたので安心です。死にません。死んで生き返るとかはあるかもしれませんが。
ところが、シーズンが進むにつれ、この三人がほとんど、あるいは全く出てこないエピソードも増えてきます。
いろいろバラエティに富んでいるのですが、クローン・トルーパーたちのエピソードに傑作が多いと思いました。
クローンにも出来不出来があったり、各自個性を大事にしていて、本来番号しか与えられていないのにお互いに愛称で呼び合ったりしています。髪型やタトゥー(?)で個性を出してます。でも声はみんな同じ声優さん(吹き替え版視聴です)。
アナキンやオビワンもクローン・トルーパーと信頼関係があり、数々の任務をこなしてゆきます。
そこがまた哀しいんですよね。この先何が待っているか知ってる身としては。
シーズン5,6と進むにつれ、映画のエピソード3につながるクローン・トルーパーの秘密が少しずつ明かされていきます。
例の「オーダー66」についてのエピソードもあり、どんどん盛り上がっていきます。面白い。でも悲しい。
少年ボバ・フェットも出てきます。
父の仇のメイス・ウィンドゥを殺すために悪いやつらとつき合ったりします。
あと、R2-D2が仲間のドロイドたちと任務にあたる、というエピソードもあり、なんかかわいくてよかったです。トーマス・M. ディッシュ『いさましいちびのトースター』を思い出しました。
全体的に気になったのは、オビワンが結構ひどい目に遭ってアナキンに助けられる展開が多いような気がしたのと、ジェダイってけっこうチョロいっていうか穴だらけっていうかゴニョゴニョゴニョなんだなということ。
パルパティーンてどう見ても悪人ズラだし(ぬらりひょんに似てるんですよ。ああいう悪人ヅラ)、あいつの用心棒みたいなやつもどう見ても悪魔なんですよねー。気づけよマスターたち。
というわけで、ファイナルシーズンであるシーズン7を観始めたところです。もうすぐこの物語ともお別れです。寂しい悲しい。淋しい哀しい。
と思ったらあれ?
『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』なんてのが配信されてるぞ。あれあれ?
こいつら『クローン・ウォーズ』の「不良分隊」に出てきた不良分隊やんけ!思わずエセ関西弁や!
クローンなのに見た目がかなり違ってるやつら。声は同じ人(多分)。
こいつら独立したシリーズになったのか。
そうかそうか。
観なくちゃ。
早く『クローン・ウォーズ』観終えてこっち観なくちゃ。
待ってろ『バッド・バッチ』!
でもこいつら、「オーダー66」の時、どこにいたんだろう?気になる!