小説『特捜部Q―檻の中の女―』『―キジ殺し―』を(Kindle Unlimiteで)読んだら

あれはいつだったっけと調べたら2020年の11月でした。映画版を観たの(→日本で言えば『時効警察』(か?)映画『特捜部Q』シリーズを2本観たら)。
先月KindlepaperwhiteのKindle Unlimite3ヶ月付を購入して、読むものを探していたところ、映画が面白くて原作も読みたいなーと思っていた特捜部QシリーズがUnlimite対象になっているのを発見。なんと最新刊の『アサドの祈り』以外の7作がすべてUnlimited対象だったので対象から外れる前にと速攻でダウンロードしました。

Kindle Unlimitedは対象作品がちょいちょい変わりますが、対象から外れてもダウンロードしたものはそのまま読めます(Kindle Unlimiteに関してはもう少し使ってから記事にまとめたいと思っていますが、今はこのまま課金してもいいかなと思い始めています)。

というわけで『特捜部Q―檻の中の女―』

「どんな事件だったっけ?」と読み始めましたがすぐに思い出しました。
ああそうそうひでーことするよなー。
ある女性政治家の失踪事件を調べていたらおぞましい監禁事件だったというお話。

映画の記憶は薄れていて、どこがどうというのははっきり指摘できませんが、事件は同じでもいくらか印象が違っていました。
原作では主人公刑事カールの内面がかなり詳しく書かれるので、映画ほどの不機嫌刑事っぷりは感じませんでした。あの不機嫌面の下にユーモアもあるんだな、と。
ただ彼と浅く付き合ってる人には映画版の印象に近いのかもと思いました。外面しか見えませんからね。
助手のアサドは映画よりもっと愛嬌があるのかな、という感じでした。

映画版では過去と現在のシーンが境目なく交錯していましたが、小説では年月日が見出しになっていて、いつの出来事かわかるようになってます。
なので、過去と現在の日付がだんだん近づいてきて合流するあたりはハラハラドキドキしながら快感もあります。「追いついた!」みたいな。

クライマックスの救出場面はかなり長く思えました。
冗長ということではなく、ずっとクライマックスでグイグイ引っ張られ続けずっとハラハラドキドキ。読者は一刻を争う状況がわかっているので「早く速くはやくもっと急いで急いで急いで」という心境で読み続けることになります。
心底胸糞悪い嫌な監禁事件でしたが、最後にほんのちょっとだけぽつんと明りを灯して終わりました。

『特捜部Q ―キジ殺し―』

若い頃ろくでもなかった大金持ちの坊ちゃん嬢ちゃんは大人になってもろくでなし、というお話です。
映画版はけっこう変えてますね。事件に関わるきっかけのところとか。

寄宿学校時代に暴行やら殺人やら犯しながらも罪を逃れていたグループを特捜部Qが追い詰めます。ふたりを除いて大金持ちのまま世間に絶大な影響力のある嫌な大人になってるやつらです。
最初は何を追っているのかよくわからないまま行動しているカールとアサドですが、だんだん事件の本質が見えてきます。
助手のローサがこのシリーズ2作目から登場しますが、映画版のローサよりクセが強いですね。
カールが、ローサの元同僚に電話すると「あの女、お前のところにいるのかアーハッハッハッ!」みたいな反応で、いくつか武勇伝を語る場面がありました。どうやら酒乱のようで、元同僚は「彼女に酒だけは飲ませるな」と忠告します。
『―キジ殺し―』ではローサが飲酒するシーンはありませんでしたが、シリーズのどこかで何か起こるのでしょう。楽しみです。
全体シリアスな中に漫画みたいなキャラクターになってますね。状況を動かす役目になるのでしょう。

悪い連中の仲間じゃなくても同じ寄宿学校出身者同士が庇いあったりする場面もあって、これが噂に聞く「階級社会」ってやつか、と思いました。
違うかもしれませんが。

『特捜部Qシリーズ』、現在はKindle Unlimite対象から外れていますが、割とお安くなってるようではあります。
私は『特捜部Q―アサドの祈り― 』も買ってしまいました。
先は長いですが頑張って読むことにします。

と言いつつ今はこれを読んでたりして↓

異常【アノマリー】

これもめちゃくちゃ面白い。もう本だけ読んで生きていきたいくらい面白い。

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