一峰大二先生の懐かし漫画『スペクトルマン』を読んだら

私が生まれ育った静岡県では平日(調べたら火曜日だったみたいです)の午後6時からの放送でした『スペクトルマン』っていうか『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』っていうか『宇宙猿人ゴリ』。
夕食時ですね。静岡県に公害怪獣が襲ってきてたの。ゴミを食う怪獣とか、ネズミの頭が二つ付いてる怪獣とか。さぞ飯がうまかったことでしょう。

で、当時も読んでいた漫画版。Kindle Unlimited対象になっていたので読んでみました。

スペクトルマン 1 (カドカワデジタルコミックス) Kindle版

このカドカワデジタルコミックス版は、「少年チャンピオン」と「冒険王」に掲載されたものをまとめた電子書籍になっています。私は「冒険王」読者でした。
お絵描きが好きな子供だった私は、スペクトルマンの似顔絵もせっせと描きましたが、おでこのあたりの立体感を出すのが難しかったのを覚えています。
一峰版スペクトルマンもおでこの形状が変化していますね。

第1巻では、宇宙猿人ゴリがどんないきさつで地球にやって来たかがまず巻頭カラーで語られます。ゴリさん、自分の思想みたいなことまで語ってます。手下の猿人ラーとの出会いとかゴリの地底秘密基地の図解もありますが、スペクトルマンが何者なのかは説明が無いまま漫画本編「ヘドロ怪獣ヘドロン」が始まります。
そこでいきなり変身しちゃいます蒲生譲二。
そもそもテレビ版が『宇宙猿人ゴリ』というタイトルで始まっているので、ゴリ優先は当然と言えば当然なのですが、スペクトルマンに関してはネヴィラという星からやってきたサイボーグということくらいしかわかりません。
まぁ地球を守ってくれるみたいだからいいのでしょう。

ただ、「ヘドロ怪獣ヘドロン」でヘドロンがスペクトルマンに倒された後でゴリが、
「こんな宇宙のかた田舎地球にまでスペクトルマンがきておろうとは…」
とかつぶやいているので、宇宙では有名なのでしょう、スペクトルマン。
でもこの言い方からすると、ひょっとしたら “スペクトルマン” というのは固有名詞じゃなくて宇宙の警察官みたいな名称なのかもしれません。“ポリスマン” みたいな。
変身するのに本星の許可がいるのも戦闘力の濫用を防ぐための公務員的規則なのかもしれません。

素朴感漂いますがしかしなんでしょう。いいんですよね、一峰大二スペクトルマン。
対峙する怪獣とスペクトルマンの全身を大きいひとコマで描いてくれる。子供にはこういうのうれしいですよね。怪獣の攻撃やスペクトルマンのピンチ度もわかりやすい描写で安心して読めます。
スペクトルフラッシュを撃つ時の腰をクイッとひねるポーズも素敵です。

カドカワデジタルコミックス版は全4巻ですが、作品解説や当時の何やかやを紹介するページもあり、懐かしく楽しめました。
中でも第3巻の「冒険王」表紙写真集は、他の連載漫画も小さく載っていたりして、いろいろ思い出しました。
当時の「冒険王」は、テレビとは関係ないオリジナル漫画も載っていて、それも楽しみだったのです。『マスクマン0ゼロ』(小畑しゅんじ)とか『サンダー大王』(横山光輝)とか好きだったなぁ。シャウゥゥゥゥゥゥッ!って走るんだよねマスクマン0ゼロ。シャウゥゥゥゥゥゥッ!って。
懐かしーなー。もう懐かしいだけで生きていけるな、シャウゥゥゥゥゥゥッ!って生きてく俺。

というわけで一峰大二漫画の良さを思い出した私はこれを読み始めてます。
これ↓

黒い秘密兵器1 (マンガの金字塔) Kindle版

いいよねぇ。忍者の子孫が巨人のエース。
また感想書きます。個人的思い出漫画。

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