秋のおしゃれ映画劇場 ウェス・アンダーソン監督 『アステロイド・シティ』“ Asteroid City ”を観たら

秋はおしゃれの季節。映画もおしゃれな作品を観たいもの。
そしておしゃれな映画といえば何と言ってもウェス・アンダーソン作品。
60年以上おしゃれ度の低い人生を歩んできた私ですが、『犬ヶ島』や『ダージリン急行』がおしゃれなのはわかります。

というわけで公開中の『アステロイド・シティ』をいつも行くシネコンでバースデークーポンを使って1,100円で鑑賞。7月生まれだけどまだ使えました。シニア料金なら1,200円なので100円だけお得。
ってやっぱり全然おしゃれじゃないな俺。

  →アステロイド・シティ公式サイト

https://asteroidcity-movie.com/#modal

監督がウェス・アンダーソンということと「砂漠の町に隕石が落ちてその上宇宙人が現れる」ような話らしいくらいしか知らないまま観に行きました。

冒頭現れたおじさんが「これからフィクションとそれが作られる舞台裏をお見せします」みたいな事を語ります。
『カメラを止めるな』をいきなりネタバレさせちゃった、みたいな映画なのでしょうか?

と思ったらそういうのではなく、もうちょっと内面ていうか裏事情みたいのをフィクション部分と並行して見せるような構成でした。
凝っているのは、フィクション部分はカラーで普通の劇映画のような画面ですが、裏舞台の方はモノクロで、いかにも作り物ですって画面でした。英語なのでよくわかりませんが、セリフも棒読みっぽいところがあったような気がしました。

『犬ヶ島』みたいに事件が連発するわけでもなく、『ダージリン急行』のように観客に「これなんだろう?」と思わせておいて、じわじわ状況を伝え、あるところでバーっと色々明らかになるって作りでもなく、終始淡々としていたように感じました。

宇宙人も出てくるし(ちょっとふざけたやつでしたが)、核爆発も起こり、派手になる要素満載ですが、登場人物の皆さんはそういうのあっという間に消化して普通に生きてるように見えました。

それぞれ事情を抱えた登場人物が関わり合って色々起こると、そこがキモなんでしょうね。
裏舞台パートでも色々起きてますが、詳しくは説明されないので、観客は察しながら観るようになってます。
フィクションパートで初めの方に出てきたセリフが終盤の裏パートで別人の口から語られますが、ここがドラマ的クライマックスだったと思います。ちょっと泣きそうになりました。

あと、天才少年とか好きですよね、ウェス・アンダーソン。自分も天才少年だったのかな?

どんな映画を観ていても眠くなる私なので、今回も「ここで寝たら気持ちいだろうなぁ」という状態に何度も襲われましたが耐えました。耐えましたが、何度も何度も字幕を読み損ねたので、機会があったらもう一度観たいと思います。

『犬ヶ島』感想こちら →不思議度かなり高いけど大丈夫な映画『犬ヶ島』“Isle of Dogs” を観たら

『ダージリン急行』感想はこちらにちょっぴり書いてます →年末年始に観た映画劇場2020

blinksaba
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