角田光代『八日目の蝉』を読んだよ

活字の子

ブログで感想を書くために読書しているわけではないが、読むからにはブログで感想を書く前提だったりもする。
だから、読みながら「これはこういう話だな」とか「ここはこういう意味を含ませてるな」とか考え、それをどういう言葉で表現するかも頭の右後方あたりで考えながら読んでいたりする。
『八日目の蝉』も、読みながらいくつかそういう言葉を頭の中で並べていた。

並べていたんだけど。
読み進めるうちに、なんか、これって男の俺が迂闊に感想なんか書いちゃいけないんじゃないかと思えてきた。
中公文庫版の解説の池澤夏樹もそう感じて、具体的な乳児の扱い方なんかを解説の書き出しに持ってきたんじゃないだろうか。みずから「男でもそれくらいは知っている」とわざわざ書いている。
でもそういうのって、奥さんに「部分的に関わっただけで育児してますみたいな顔しないでよね」と言われてしまう行為と似ている。
全面的に乳児と関わっている者から見たら、限られたパートだけ関わって「よき父親そしてよき夫感」など出されたら反感を覚えるだろうなってことは今ならわかる。
余力がある時だけ「手伝う」者を、余力があろうがなかろうがやるべきことをやらなきゃいけない者が見たらどう思うか、今ならわかる。
「おせーよ」と言っている妻の顔が目に浮かぶが。

そんなわけで、読み終わってみれば、何を書いても的はずれというか、そもそも私が当てられるような的などないような気になってしまった。
何をどう文章にしても、きっと「子育てって大変だなぁ」みたいな間抜けなものになっちゃうだろう、きっと。
私たち夫婦の新婚旅行が1989年の9月、オフシーズンの小豆島で、それは希和子と薫が島を去った一年後だったこともいい具合に書こうかと思ったけど、それもきっとすごく間抜けな話になっちゃうだろうな。シーズンオフの観光地ってほんと侘しいんだよねぇ。地元の人たちにはそれもサイクルの一辺なんだろうけどさ。

近日中に映画も観ることにしよう。小豆島は出てくるかな?

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コメント

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