映画『夕陽のガンマン』を観たよ

もうタイトルからしてカッコよすぎる1965年のイタリア映画『夕陽のガンマン』。
邦題はかっこいいけど原題は『FOR A FEW DOLLARS MORE』 だって。「もう少し金くれよ」って感じ?違うか。

セルジオ・レオーネ監督、主演はクリント・イーストウッドとリー・ヴァン・クリーフ、音楽はエンニオ・モリコーネ。

二人の腕利き賞金稼ぎが大物賞金首を狙うって話だけど、実は賞金だけが目的じゃなくて、って展開していく。そうすると原題は「ちょぴりお金以外も」みたいな意味かな。
お金以外が欲しいのはリー・ヴァン・クリーフで、イーストウッドはお金だけでいいみたい。賞金を手に入れたら家を買うとかカタギっぽいこと言ってるし。やってることはめちゃくちゃだけど。
ふたりとも銃も度胸も運も強すぎるくらい強い。そこそこのことならなんでも楽にこなせそう。大物賞金首なんて狙わないで小物をこつこつ狙ってけばいいのに、と小市民の私などは思ってしまうが、イーストウッドは若さゆえ(たぶん)、リー・ヴァン・クリーフ演じるモーティマーはある事情から、最高級の賞金首に狙いを定める。
モーティマーのある事情はずっと後になってわかるんだけど、それがわかると賞金首の事情もわかってきて、「なるほど」ってなる仕組みなんだけど、説明的じゃなく、観て理解してねという感じで、観客を大人扱いしていて心地いい。

最後の決闘シーン。イーストウッドのセリフにしびれたね。
「Now we start」(さぁ始めようぜ)

決闘の後はちょっとユーモラスなシーンがあって、イーストウッドが大金持ちになっておしまい。家を買うのかなぁ。買わなそうだなぁ。
なんでしょうこの、カッコよさもユーモアも感傷もスキなく配置された完成度の高さ。素晴らしい。
そして忘れてはいけないのがエンニオ・モリコーネの音楽。良すぎる。観終わった後で口笛吹きたくなる。公開当時の劇場ロビーはさぞ口笛でやかましかったことでしょう。

 

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