吹けよ特撮最終回#10 『変身忍者 嵐』

特撮最終回

なんだか見たような見てないような、記憶も虚ろな特撮番組の最終回を勝手にチョイスして勝手に紹介しちゃうお節介企画「シリーズ特撮最終回」の第10回。ついにふた桁安打。安打の意味わかんね。
というわけで記念すべき第10回は、活動休止発表連動『変身忍者 嵐』。
意味わかんね。

でも好きだったんです、嵐。GIジョーだか変身サイボーグだかに着せるの持ってました。お年玉で買いました。
でも。
最終回まで観た記憶がありません。
静岡県お得意の、「途中でおしまいあとは雑誌とかで見てね、どうせもう飽きてんでしょ」だったのかもしれません。
静岡県では途中で活動休止になった疑いが濃いです。
多分観てない。でもだからこそまっさらな、白湯のような気持ちでご紹介できるというものです。

『変身忍者 嵐』最終話(第47話)「さらば嵐!妖怪城に死す!!」1973年2月23日放送

 

なんでしょうこのオープニング。火を吹く空飛ぶ円盤に仁王立ちしている嵐の姿から始まります。見てない見てない。こんなの知らない(歌は変わってません)。
う。「大魔王サタン 天本英世」だって。
歌が終わるとサブタイトル
さらば嵐!妖怪城に死す!!
ナレーション
「ハヤテは、大魔王サタンが放った西洋妖怪を次々と苦しい闘いの果てに倒し、ついに七つの鈴を手に入れた。
その鈴から発した真っ赤な虹は妖怪城の位置を教えたのである」

なるほど。
終盤の嵐は西洋妖怪と闘っていたんですね。そして、大魔王サタンのいる妖怪城の場所を知るための七つの鈴の争奪戦が繰り広げられていたんですね。そしてそれがついに集まったぞ、と。これから妖怪城へ殴り込みだ!と、そういうわけですね。
“真っ赤な虹” というところに若干の引っかかりを覚えつつも、最終回らしい盛り上がりが伝わってくるナレーションです。

「妖怪城に向かって走るハヤテ。その行く手には大魔王サタンが最後の勝負をかけていたのである。またツムジたちも妖怪城に向かっていた」

意外に近いところにあったのか、みんな走って妖怪城へ向かいます。
ハヤテは地味なグレイの忍者服ですね。派手な青いコスチュームがトレードマークだと思っていましたが、敵は西洋妖怪。“和” の趣を大事にしているのでしょう。

ハヤテは一人で、ツムジとイタチは二人で後を追います。ツムジは少年忍者、イタチは地獄大使の人ですね。死神博士と地獄大使、夢の共演。ここではいい人なのかな、地獄大使。

二人は一生懸命駆けていますが、大魔王サタンの妖術で同じところをぐるぐる走らされています。
イタチが同じ木にけつまづいて二回も転んだことでそれに気づきます。
この道では妖怪城へは行けない。困ったな。腕組みして悩む二人。ふと見上げるといかにも危なそうな、さぁ落ちて下さいと言わんばかりの危なそうな吊り橋が目に入ります。

ツムジはひょいひょい渡ろうとしますが、イタチは高所恐怖症でなかなか前に進めません。
「まったく世話がやけるな。目をつむりな、手を引いてやるから」
「た、た、頼む」
頼りない地獄大使(正体はガラガランダー)でございました。
ところが。
吊り橋の真ん中あたりに来たところでサタンの円盤が飛来。
「妖怪城に近づく者は必ず死ぬ。バカめ、火の橋を渡りおって」
端から火を吹き燃え始める橋。
このままでは端から橋が燃え落ちてしまう!
サタンの罠を見破れなかったツムジを責めるイタチ。大人げない。
それに比べて妙に達観しているツムジ。
「あきらめてくれ!イタチ!」
さすが忍者。いつでも命を捨てる覚悟はできている。
そんなやり取りの間にも二人に炎が迫る(橋の端の方から)!ついに燃え落ちる吊り橋!ツムジもイタチも谷底へ落ちてゆく!


そこへ!
なんか忍法でしょうか、空から降りている綱を持ったハヤテが飛来、空中で二人をキャッチしたのです。
あの綱どうなってんだ?と思ったら二人の女忍者が端を持っていました。

「ハヤテさんの言うことをきかない罰よ」
叱る女忍者。なんか二人で勝手なことしてたみたいですね。「罰」じゃないと思うけど。

「進めない道を作り、火の橋を渡らせようとした。サタンの企みか」
どこかで全部見ていたのでしょうか、ハヤテがつぶやきますが、あれ?声が。
この声は、
スーパー・ジェッター?
プリンス・シャーキン?
もしくはプリンス・ハイネル?
市川治の吹き替えになってますね。なんでだろ?

そこへ大魔王サタンの雷攻撃が襲いかかります。
雷が落ちる中、前へ進む一行(ハヤテ、ツムジ、イタチ、くノ一ふたりの計5名)。
タタタタッと走っては雷が落ちるとシュッタッと片膝ついてやり過ごします。
タタタタシュッタッ!タタタタシュッタッ!この繰り返しで妖怪城に迫ります。

一方大魔王サタンの円盤は火山の中にある妖怪城に向かいます。
大魔王サタン、ベルばらのオスカルみたいな髪型です。顔は天本英世です。
サタンは妖怪城の魔法陣の力で、手下のモンスターを復活させて呼び出そうとしますが、出てきたのは悪魔道人だけ。
悪魔道人は他のやつは復活できないよ、みたいなことを告げます。
「ならばお前の力で手足を作れ」
とか言い出します。その材料には、ハヤテたちとは別に妖怪城に向かってくるタツマキ(白影さんですね)たち伊賀忍者を使えとか物騒なことを言ってます。

そうとは知らず走っている竜巻たちの前に西洋風の棺桶が現れます。
中から現れた悪魔道人。手にはたくさんの銃身を束ねたマシンガン。タツマキたちはあっという間に全滅です。
「悪魔道人の魔弾を受けたものは、道人の手足となる」
死んだはずの伊賀忍者6人(含むタツマキ)は、道人の術で立ち上がり、
「道人様、なんなりとご命令ください」

そんなこととは知らず、のんきに河原で魚を焼いて食べようとするハヤテ一行。やっぱり意外と遠かったのか妖怪城。道が見つからない、とか言ってます。
そこへ落ちてくる巨大な岩、岩、岩。
とおっ!!みんなジャンプして逃げますが、イタチだけ岩の下敷きになっちゃいます。イタチを助けるツムジ。ハヤテ達は先を急ぎます。
その後現れたタツマキ達は何食わぬ顔でハヤテ達と合流、妖怪城への道を見つけたと案内を始めます。
「これよりは、それがしがご案内を」
「ツムジには会わぬのか?」
ハヤテの問いに、
「仕事の方が先でござるわい」

ハヤテは何か気づいたのでしょうか?

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ハヤテの命令で女忍者ふたりはツムジ達と待機。ハヤテだけが竜巻一行と妖怪城に向かうことに。ふくれるツムジ、なんかホッとしてるイタチ。イタチはくノ一のひとりに気がある様子。

するとその時、
「ツムジよ。望み通り父タツマキに会わせてやろうぞ」
不気味な声とともに悪魔道人が出現。指をちょちょいと動かすとみんな動けなくなってしまいます。

一方ハヤテはタツマキに導かれ、崖の下の、十字架が立っている場所にやってきます。
そこへ現れた悪魔道人。操られたツムジ達も一緒です。そしてハヤテに襲いかかるタツマキたち。ハヤテの味方はひとりもいません。殴る蹴るの暴行を受けて十字架に磔にされてしまいます。
悪魔の祭りの生贄にされるのです。
ハヤテを悪魔の火で焼いて、その灰が世界に飛び散ると再び全世界に妖怪が立ち上がるのだそうです。どういう仕組みかわかりませんがそうなんです。

操られている伊賀忍者達も変なマントを着せられて悪魔の儀式に参加してます。空に両手を上げて、
「さ〜た〜んさぁまぁ〜」
嘆かわしい状況です。

着陸するサタン円盤。降り立つサタン。
十字架上で何やら呪文を唱えているハヤテ。
サタンの悪魔呪文とハヤテの密教の呪文がぶつかり合います。
足元から燃え上がる十字架。呪文を唱えるハヤテ。
「よみがえれ、全世界の妖怪よ」
仕上げの一言を唱えるサタン。
その時!
ピヨヒョシャキーシャシャシャキラキラーン!
いかにも正義の味方がジャンプしましたみたいな効果音とともに、変身忍者嵐が空中で一回転して登場!

「嵐!見参!」

♪せーいぎのにんじゃ くうちゅうでいっかいてんしてけんざん!(歌:水木一郎)
待ってました!でもなぜ?どうやって?


驚くサタン、

「サタンよ。俺の体の中には兄、ツキノワの命の炎が燃えているのだ!」

そうだったのか!だから、だから、、、、だからか!だからなんだね!言ってることがよくわかんないけど。

なんてことはどうでもよくて、ハヤテは罠と知っていて、サタンが円盤で降りてくるのを待っていたのです。
なぜなら妖怪城へは、サタンの円盤で入るしか方法が無いのを知っていたからです。
ガンビーム(目から怪光線)で悪魔道人を倒し、みんなを解放する嵐。マシンガンで撃ち殺されたはずのタツマキ達も元気になり、タツマキとツムジ親子は再会を喜び合います。

円盤で逃げるサタン。ジャンプして円盤に飛び乗る嵐。ここがオープニングのシーンだったんですね。
円盤内に侵入し、サタンと最後の対決!
「正義の光線、ガンビーム!」
「大魔王サタンはガンビームなど受けつけぬ」
サタンが呪文を唱えると嵐の体がぐるぐる回り始めます。

「サタンの地獄ゴマ、このコマはきさまが死ぬまで回り続けるのだ」
「このままでは殺されてしまう」

手にしたバトンを刀に変えて回転を止める嵐。
バトンてなんだ?とか訊かないで下さい。持ってたんですバトン。しかも刀に変わるやつ。
「この大刀には魔術よけの秘法が備わっているんだ。嵐!旋風起こし!」
大刀をバトンのようにぐるぐる回して風を起こす嵐。ひるむサタン。

「秘剣!影うつし!!」

キユワ〜ンホワホワホンワ。
嵐の剣がサタンの首を斬り落とす。しかしその首は宙を飛び円盤中心にある台みたいなところに鎮座。
「サタンは死なぬ」
首だけになっても生きてしゃべるサタン。


嵐は悟る。
「サタンの魔力はすべてこのよーでんしキューか。これを破壊すればサタンは死ぬ。よおし」
よおし。なに?よーでんしキュー?よー原子キュー?なに?
「私の命と引き換えに」
キュウイィーン。なにやら嵐に後光が差す。力をためてる感じ。

何かに気づいてあわてるサタン。
「やめろ嵐!お前の超能力とよーげんしキュー(もしくはよーでんしキュー)の力が衝突すればこの円盤は爆発し、誘導を受けた妖怪城も爆発する!」
あわてるあまり弱点を言ってしまうサタン。

「それが本望だ。平和と正義のために、私の命は問題ではない!」
「や、やめろ嵐!狂ったか嵐!」
「狂ってはおらん!(宙を見上げて)母上!嵐は死にます!いまひとめお会いしたかった!母上!いくぞ!サタン!」

嵐が両手でバキーンってやるとよーげんしキュー(調べたら“妖原子球” だった)は大爆発。円盤も空中で大爆発。

それを見上げる伊賀忍者たち。
「嵐殿が!」
「サタンと一緒にこの世から消えた!」
そこへ、
「母さーん!」
プリンス・シャーキンの叫び声。そういえば嵐に変身してる時は声が変わってたね。いま気づいた。声帯も変形してるんだね、きっと。
で。
「母さーん」
あっちから走ってくるハヤテ。
「ハヤテ〜!」
こっちから現れる母さん(今回はここで初登場)。
抱き合う母と子。

ナレーション:
「変身忍者嵐は全能力を使い果たしてサタンとともに消えた。そしてハヤテは人間として蘇ったのである。これからのハヤテを待つのは母と二人の平和な生活なのであろう」


おわり


という感動的なラストでした『変身忍者嵐』。

入らなかったね。妖怪城に。
妖怪城に乗り込まなくても勝てる!サタンが降りてくるように仕組まなくても円盤に飛び乗れる!信じる心があれば正義は必ず勝つんだ!
嵐は命をかけて僕らにそれを教えてくれたんだね。
ありがとう嵐。
そして。
さようなら嵐、嵐、嵐!

今回も長くなってごめんなさい。全部読んだ人はゆっくり目を休ませてください。それではシリーズ特撮最終回、次回までごきげんようさようなら!(市川治の声で)インフルエンザには気をつけようね!

→[特撮最終回総目次]

 

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