すべて観終わった後、映画全体がうっすらとした、でも薄っぺらじゃないしっとりとした膜のようになって、そこにすべてが凝縮されているけど濃すぎたりダマになってるところもなく、そのどこに触れても泣きたくなるような、それでいてずっとさすって手触りを楽しみたいような、そんな、今まで経験のない気持ちになった。
ストーリーの起伏や、演出や、アニメの技術や出演者の演技など、分解して語る要素は山ほどあるだろうが、なんかもう、分解して語る言葉は、しばらくは聞きたくない、丸ごと全部のままで心の中に置いときたい。そんな映画。このままこのまま全部このままで。

『この世界の片隅に』公式サイト

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