おうち時間が増えているからでしょうか。
割と映画観てます。お家で。
せっかく観たのでブログのネタにしたいのですが、一本ずつ感想書くのも大変なのでまとめて紹介しますね。
最近観た映画2021年8月9月
観よう観ようと思っているうちに配信終了になってしまうことも多い動画配信。
ウォッチリストに入れたままのタイトルの下に「Netflixでの配信終了日:8月31日」という文字を見つけたのが8月31日だったので急いで観ましたこれ。
ミュンヘン
ミュンヘンオリンピックといえば真っ先に連想するのはアニメ『ミュンヘンへの道』からの男子バレーボール金メダル。「ミュンヘン」という都市名もあの時初めて知ったと思います。
そして「パレスチナゲリラ」という名称を記憶したのもあの時だったのではと今になって思います。確かではありませんが。
そういう意味ではパレスチナゲリラの狙いは一部達成されたのかもしれません。
ミュンヘンオリンピックの選手村にテロリストがびっくりするほど簡単に潜入する場面から映画は始まります。
想定していない危険には当然備えも無いということですね。
テロリストがそこで何をしてどうなったかは一気には描かれず、その後ブツ切れに発端となった事件の場面が挿入されます。
自国民を殺されたイスラエルのモサドはテロの首謀者への報復を計画、実行します。
しかし、モサド(書類上モサドと関係を断っているが)が一人殺すとそれに対する報復のテロが起きます。その繰り返し。わかりやすい「負の連鎖」描写。
スパイ映画的な、凝った殺し方や銃撃やらの娯楽的なハラハラドキドキあり、主人公の私生活のドラマありで、部分的に観たら娯楽スパイアクションみたいな場面も多いのですが、暗殺計画が進むにつれて主人公は人間性を失ってゆき、映画はどんどん重苦しくなっていきます。
重苦しくなり切ったタイミングでそもそものミュンヘン事件の結末のシーンになります。
なんていうか、誰も幸せになれない悲しい映画でした。
私を愛したスパイ
スパイアクション映画といえばやっぱり007シリーズ。
ロジャー・ムーアボンド映画は悪ふざけが過ぎたり、敵の設定やら陰謀の中身やら秘密兵器やらがちょっと子供向け(中学生くらい)みたいな印象がありましたが(それはそれで好きだけど)、この映画はロジャーボンドにしては落ち着いていたように思いました。
イギリスとソ連のスパイ(007とトリプルX)が手を組んで原子力潜水艦行方不明事件を追うお話ですが、冒頭、別の事件でボンドが殺した男がトリプルXの彼氏だったということを観客だけは知ったまま話が進みます。
007とトリプルXは行動を共にするうちに(予想通り)いい仲になってゆき、観客は事件の行方とともに、どこで彼氏殺しの件がトリプルXに知られるのか気になる、という仕組みになってました。
最後はいつも通り半裸の美女(トリプルX)と爆発する敵基地から脱出、美女と二人で半円形のソファであんなことこんなことしておしまい、でした。
007シリーズは美女と半円形ソファに収まったら「おしまい」の合図ですね(違うっけ?)。
不死身の殺し屋ジョーズ(リチャード・キール)もよかったです。サメと闘って噛み勝ちしちゃいますからね。
だけど、やや落ち着いた映画に見えたのは吹き替えじゃなくて「字幕版」で観たからかも、とちょっと思ったりしちゃったりなんかして(というわけでリンクは「吹替版」を貼っておきました)。
チョコレートドーナツ
この前観た、プロレスラー志望のダウン症青年の映画が『ピーナッツバターファルコン』。
ゲイのカップルがダウン症の少年(15歳)を引き取って面倒を見るというこの映画が『チョコレートドーナツ』。
甘いものが好きなんでしょうか、ダウン症の人たち。
と思ったら『チョコレートドーナツ』の原題は “Any Day Now”でした。「いつの日も今」。ちょっと意味がわかりませんが。
どちらかといえば「ゲイのカップルがゲイへの偏見と戦う」という方に重心が置かれていて、「ダウン症の少年を引き取る」というのはそれを感動的に見せるためのトッピングのように思えました。
思えましたがこの映画、いわゆるバッドエンドで、そこに至ってはゲイに対する偏見さえなければこんなことにはならなかったのに、というやるせない怒りが体にこたえます。いやホント。
そういう意味ではトッピングなどは無く、偏見の陰で犠牲になるものに関して観客に考えさせ、自覚させるのがメインのテーマだったのかもしれません。
わかりやすいようでちょっと変わった味わいの映画でした。
シン・エヴァンゲリオン劇場版
劇場で観た時は「VOYAGER〜日付のない墓標」がかかった瞬間にそこまでの感想が全部吹っ飛んでしまいましたが(こちら参照 →あそこであの歌聴いたらもう泣くしかない映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を観たら)、2回目ならもう少し冷静に観られるだろうとAmazonプライムビデオの配信で鑑賞しました。
冷静に観られはしましたが、やっぱり面白かったです。
『Q』を観た時は、なんでこんな嫌な話を観なきゃいけないんだと思いましたが、今回は結末だけでなく各所スッキリでした。
いろいろ解釈やら解説やら見かけますが、そういうのは気にせずに自分で観て感じたことが全て、ということでいいのではないでしょうか。
でも、もう一回くらい観て自分なりの印象が身に染み込んでから解釈やら解説やらも見てみたいなという気も少しあります。
ウエストワールド
監督脚本マイケル・クライトン。『ジュラシック・パーク』の原作者ですね。
『ジュラシック・パーク』は恐竜のテーマパークですが、こちらは歴史再現テーマパークです。テーマパーク好きですクライトン。
“ デロス ” は、「中世」「古代ローマ」「西部」の三つの世界を再現した歴史テーマパークです。
各時代を再現したエリアで、人間そっくりのロボットたちがその時代ごとの住民として、人間の客をもてなしています。子供には言えないような大人のサービスもあるようです。うっしっし。
でも利用には1日1,000ドルかかります。大金持ちしか行けません。
(大金持ちの)客はその時代の暮らしを楽しみます。
西部世界で酒場に行くとならず者が絡んできて撃ち殺したりします。それが楽しいみたいです大金持ちたち。
ちなみに銃は体温を感知して、人間に向けては発射できない仕組みになっています。
ここで機械が狂って人間を襲い始めるって話で、後半のそのサスペンスも面白いのですが、正常稼働している時の “ デロス ” 管理体制も気になりました。
官制室で何人もの人間がモニターを見ながらそこでこうしろああしろ、何時に誰が何をする、みたいな指示を出してるんですね。これ大変。
「酒場の喧嘩開始」とか指示してる。客の様子を見てイベント開始のタイミングを判断してるみたいです。
派手な銃撃戦があると夜間にロボットの遺体を回収して朝までに修理しなければなりません。これも大変。服に血がついたりしてるし。
こんな運営してたら一人一日1,000ドルじゃ赤字なのではと心配になっちゃいます。
そこへロボット蛇が人間を襲ったりとかの問題が起こり始めると、原因究明とかもやらなければなりません。
現場の作業は追いつかず、問題はどんどん大きくなって(大金持ちの)客は次々にロボットに殺されます。
人間の顔がパカっと外れて機械が剥き出しになるところとか、管制室のモニターやら機器の懐かしい感じとか好きだし、ユル・ブリンナーロボがどこまでもどこまでも追いかけてくるところとかハラハラして、映画として面白いのですが、観ながらずっと考えていたのは、
「正常稼働していたとして、こんなテーマパーク行きたいか?」
ということでした。
お金のことはともかく、楽しいかなぁ?と。
私が歴史とか苦手なのでそう思うのかもしれません。「中世」と「古代ローマ」見分けらんないし。
お金と基礎学力と冒険心とが揃っている人じゃないと楽しめないパークなんでしょう。
日本だったら、戦国武将になれるテーマパークとか行きたい人がいるかもしれません。
ホトトギスロボ鳴かし放題殺し放題。
『ウェストワールド』は最近ドラマにもなってますね。観てませんが。
ウエストワールド(吹替版)